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コールドレイン 第15話
心がこんなにも悲鳴を上げているのに、涙がでてこない。
いや、きっと出ているのだろう。
フィオレッナの「泣いているの?」という言葉がそれを証明している。けれど、泣いている実感がない。
頬を伝っているだろう涙の温かさや、何かを感じ取ることが今のエドワードにはできないのだ。
ただ、心が壊れそうなほどに苦しい。
何も出来ない自分が悔しくて。
助けに来たはずなのに、逆にロイに助けられて苦しくて。
そんなロイを助けることができなくて、辛い。
俺……ケーキなんか食うんじゃなかった。
日課になっていたとはいえ、どんなに美味しかったとしても、だ。ここは敵陣だったのだから。
ケーキ一つのせいで、ロイが売り買いされてしまう……そんなの嫌だ…。
自力で何とかできたはずなのに、何もできない。あまりに迂闊な展開に、エドワードの落ち込みに拍車がかかる。
自己嫌悪と不安と心配が入り乱れて、もうエドワードの心理状態はぐちゃぐちゃだ。
そんな状態でも、唯一残された聴覚は研ぎ澄まされていて、段々と近づいてくる足音を拾っている。
足音は、二人分。
一人は恐らく女性で、もう一人は―――。
「もう時間ですのよ、商品が遅延なんてあってはならないことなのに」
「ええ、分かっていますよ。ですが、一目彼の無事を確かめておかないと、気が気でなくて客の前で愛想笑いもできない」
「困った人ね」
足音と共に耳に飛び込んできた声は。先ほど退出したはずのフィオレッナと、―――ロイ!?
ドアが開き、二人が入ってくるのが分かる。いや、一瞬だがロイの歩みが止まった。と同時に息を呑むような緊張感を、エドワードはロイから感じとった。
恐らく、自分のこの有様を見て驚いたに違いない。
フィオレッナの足音は途中で途絶え、ロイの足音だけがエドワードへと近づいてくる。
どんどん近づいてくるロイの足音が止まった。
エドワードの真正面に、今ロイがいて。すうと、息を呑んでいる気配を感じる。
「その子に触っても無駄よ。何も感じないのだから」
「………君は、……エドワードに何をした」
ロイの手がエドワードの頬に当てられて、けれどエドワードからは何の反応もない。透き通った金色の瞳は焦点が定まっておらず、虚ろだ。
けれど、その頬に涙が伝った後がある。
ぎりぎりのラインで、ロイは平静を保っていた。
発火布で燃やし尽くしたい衝動を必死に押さえ込み、呼吸をどうにか整える。
「大丈夫よ、依存性も副作用もない優れものだから。それにね、耳は聞こえるから私達の会話は、その子に筒抜けよ」
「……そうか」
「さあ、もう良いでしょう? 時間がないわ」
本当に時間が押し迫っているのだろう。フィオレッナの声に焦りが含まれている。
けれど、ロイはこんな状態のエドワードから離れがたい。
薬を使ってまで、こんな状態にして一体何をするつもりだったのだ? お遊びというのなら、度が過ぎている。
「だけどね、安心おし。これ以上君に何かをさせやしないから」
エドワードの両頬を、そっとその手で包み込む。
「行ってくるよ。でも心配はいらないから…」
最後に耳元へくちづけを。
たとえ見えていなくても、エドワードを見つめロイは優しく微笑んだ。
だが時間に苛立ったフィオレッナに向き直ると、「では、参りましょうか」口端を上げた、どこまでも不適なロイがそこにいたのだった。
エドワードの耳から遠のく二つの足音。そして、ドアが閉まり完全に何も聞こえなくなる。けれど。
耳元で何度もリフレインされている言葉が、エドワードの頬を今一度濡らしていた。
それは、最後にロイが耳元で囁やいた、たった一つの言葉。
――――愛しているよ。
やがて、動かないはずの人形の口元が、たどたどしく<ロイ>と、かたどっていくのだった。
どうしても、ロイの「愛してるよ」の言葉を入れたくて(汗
久しぶりな台詞に、自分が恥ずかしいです(←でも書きたかったんです・汗)
そして、最後はやっぱり……「続きは頼んだぞ、友よ!」
まいこ
どうしても、ロイの「愛してるよ」の言葉を入れたくて(汗
久しぶりな台詞に、自分が恥ずかしいです(←でも書きたかったんです・汗)
そして、最後はやっぱり……「続きは頼んだぞ、友よ!」
まいこ
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赤面っ///////
きゃあああっ「愛しているよ」だなんてっ。
ついに告白ですねっ(>_<)
なんだか皆様物凄い速攻練成で・汗←あなたのせいですよっ。すみませっ
不思議と速攻で練成したお話しって一瞬の「萌え」をがっちりと掴んでいるせいか、物凄く勢いがありますね。
おおおおっ、この後の展開が気になります~っ。
ついに告白ですねっ(>_<)
なんだか皆様物凄い速攻練成で・汗←あなたのせいですよっ。すみませっ
不思議と速攻で練成したお話しって一瞬の「萌え」をがっちりと掴んでいるせいか、物凄く勢いがありますね。
おおおおっ、この後の展開が気になります~っ。
おおお
素敵な続きが……っ!!こんなに甘いのはコールド・レインで初めてでは……?早く二人にちゃんとラブつかせてやりたいですねえ……。
(&7月15日0時39ごろ叔父ロイ×甥っ子エドにコメくださった方ありがとーございます。めっさ嬉しい)
(&7月15日0時39ごろ叔父ロイ×甥っ子エドにコメくださった方ありがとーございます。めっさ嬉しい)
すっ、すみません!
いずみ様v>初めまして。そして、申し訳ありませんっ!続き…どなたが書くのか、今のところ分かりません(爆
誰がどんな内容で、どんな展開で書くのか、打ち合わせ一切なしですので、誰にも分からないんですよね(汗
リレーの醍醐味ということで、ご了承くださいませ(ペコリ)
誰がどんな内容で、どんな展開で書くのか、打ち合わせ一切なしですので、誰にも分からないんですよね(汗
リレーの醍醐味ということで、ご了承くださいませ(ペコリ)