-------------●ここは鋼の錬金術師「ロイ×エドSSリレー企画」の二次創作サイトです♪●-------------※全ての画像・テキストの無断掲載持ち帰りはしないでください・初めての方は「about」をお読みください※since07/10/25

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●2010年4月25日を持ちまして、カステラ部屋は閉鎖となりました。
●閉鎖後は跡地になり、作品はそのまま閲覧できます。
07/10/25から丸2年半の活動で、とても楽しく、そして貴重な経験をさせてもらいまいした。
今まで本当に有難うございました。
須田舞子(管理人)
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金色の子猫と雪の町 後編
目が覚めて、窓から外を見てみると。
そこは、真っ白できらきらひかる不思議な世界だった。
「おぉー!なんてきれーなんだ!!」
初めてみる白銀の世界に、子猫のエドワードは興奮して歓声をあげる。
興味と興奮と好奇心、これだけ揃えばすることはただ一つ。
「よし!いまからおさんぽにいくぞ!!」
カシカシとガラス戸を器用に開けてお庭にダイビング。
途端、エドワードは固まった。
いや、正しくは体中に冷気が走って凍った、といった方がいいかもしれない。
冬はコタツとストーブに囲まれた部屋しか知らない。そんなエドワードは完全完璧室内飼い箱入り子猫。
でも冷たさに凍っても、それ以上にキラキラと光る世界が眩しくて。
大きな瞳に大粒の涙を溜めながらも、周りの景色を凝視。
だって、とってもきれいなんだもん。
「ううっ、すんげーつめたいけど……むちっちゃきれい!!」
本能のまま垣根をくぐってお外へと出てしまう。
ちなみに、お隣のハボックは丁度お散歩で、エドワードが一匹でお外に出てしまったという一大事には全く気が付いていない。
つまり、ロイに怒られたのはまったくの怒られ損。
当のエドワードといえば、「すげー!」とか「すっごい!」とか「うぉー!」とか、何だかとってもご機嫌に町内を駆け回っていた。
ちなみに、その頃のロイといえば。
こ、こんなに寒い外に出てしまって、あの子が震えて泣いているに違いない!あぁ何てことだ……エドワードッ!今すぐ迎えに行くぞ!!
と、心配のあまり雪景色な町内へと捜索に飛び出していた。
飛び出した真っ白な雪原(町内だけど)に、小さな足跡がくっきりと残されている。
こんな雪の日に散歩をする猫などいない。ましてや子猫。この足跡は間違いなく、愛おしいエドワードのものだ。
「足跡まで何て可愛らしいのだ!よし、これを辿っていけば良い」
寒さも冷たさも愛の前では耐えられる。そう、エドワードへの愛は半端ではない。愛だけを心に黒猫ロイは行く!
って感じだよな……猫なのにロイさん凄いっすよ。と雪なんてへっちゃらな大型犬ハボックは感心を通り越して感激しながらロイを見送った。
アルフォンスだって、この時ばかりは尊敬の眼差になっている。
そしてロイは。
この寒さにエドワードが凍えていたら、風邪をひいてしまったら!と心労は尽きない。
そんな心配がピークに達しようとした時、
「やったなー!」
「あっははは、おちびちゃん、ほうら♪」
「ちびいうなあ!」
何とも元気な声が聞こえてきた。
「こ、これはエドワードとエンヴィーの声?!」
何をやっているんだ? とロイが急いで角を曲がると。
そこには。
雪かきをしながら遊んでいるという非常識な猫が2匹。
そう、エドワードとエンヴィーが、後ろ足で互いに雪を掛けあっていたのだった。
し、信じられん。雪で遊ぶ猫など…。しかも何時の間にあの2匹は仲良くなったのだ?!
茫然とその光景を見てしまう。そんなロイに2匹が気づいたようだ。
「あれ、ロイじゃん」
「あ、にょい!いっしょにゆきかきをしようよ」
「あー無理無理。年寄りにはこの雪は無理だって」
「にょいはとしよりじゃないもん!わかくてかっこいいもん」
にょい、あそぼ♪
愛しのエドワードに誘われた。
エンヴィーは無理だってって笑っている。
でも「そんなことないもん」って大きな金色の瞳がロイを見ていて。
たとえ一面雪だらけでも。
何て可愛いことを言ってくれるのだ、エドワードvv ここで引き下がったら男がすたるではないか!
「もちろんだよ、エドワード」
笑顔全開でロイは雪かきに混ざったのだった。
「知らないよ~年寄りなのにどうなっても」
「黙りなさい。そんな台詞は私に雪かきに勝ってから云いたまえ、エンヴィー」
こっそり耳打ちするエンヴィーに、ロイは余裕の笑みを見せる。
そして、もちろんエドワードには寸前で雪がかからないよう絶妙なさじ加減を発揮。
でも弟のエンヴィーには遠慮はしない。思いっきり雪を掛ける。エンヴィーだってロイには大量にぶちかましていた。
「私は負けんぞ!」
「年寄りは大人しくコタツに入っていれば?!」
どちらも本気の勝負になっている。兄弟だけあって、妙なところで似ているようだ。
雪にまみれて、たっぷり遊んだ。
こんな経験は3匹とも初めて。
「たのしかったぞ♪」
「また遊んであげるよ、エド」
「うん!」
と満足げな若い猫と子猫。
すっかり大人な猫と言えば。
「にょい、どうしたんだ?」
「あれ~、もしかして寒くて口も利けなくなったとか?」
「……………バカを言いなさい」
返事まで間が開いてしまった。しかも微妙に小声。
そんなロイに、心配そうに金色の瞳が覗きこんでくる。
「にょい…さむかった?」
「そ、そんなことはないとも!全然平気だよ、エドワード」
今のロイは、きっと人間なら腰に手を当て、はっはっはっと笑っている感じだろう。顔を引き攣らせながら、だけど。
エドワードは良かった、なんて騙されているけれど、エンヴィーには「あ~あ、やせ我慢しちゃってるよ」とバレバレだ。
この後。
すっかり風邪で寝込んでしまったのは、やはりロイ。
鼻水は出るし鼻ちょうちんまで膨らむわと、みっともなくて色男が台無し。
でも、
「にょい、はやくげんきになって」
と、エドワードが24時間片時も離れないでくっ付いてくれていた。
風邪もたまにはいいかもしれんな。
雪はとっても冷たかったけれど。
その雪のおかげで、今は気分がとってもぽかぽかなロイだった。
●4月25日を持ちまして、カステラ部屋は閉鎖となります。
●閉鎖後は跡地になり、作品はそのまま閲覧できます。
07/10/25から丸2年半の活動で、とても楽しく、そして貴重な経験をさせてもらいまいした。
今まで本当に有難うございました。
尚、4/25に拍手は撤去、BBSは作品があるのでそのままにしておきます。
須田舞子(管理人)
更新のお知らせ
02/22・拍手 差し替え 「金色の子猫と雪の町・後編」
02/16・リレーSS 「コールドレイン」完結
拍手お返事についてのお詫び
カステラ部屋での拍手管理画面がちゃんと表示されていないのを、先ほど気がつきました。くださったコメントに気がつかないという、大変失礼なことを(汗)
本当に申し訳ありませんでした(><)
以下、拍手お返事です!
金色の子猫と雪の町 その①
木枯らし一番がびゅ~と吹き荒れて、外はすでに雪景色。
そんな時は、昔から♪猫はこたつで丸くなる♪が常で。ここカーティス家でもコタツを囲んで黒猫ロイに亜麻色の子猫アルフォンス、そして金色の子猫エドワードがぽかぽかと暖をとっている。
はずなのだけれど。
「ロイさん!兄さんがいませんよ!!」
「何?! そんなバカなことがあるものか!」
ふと、お昼寝から目覚めたアルフォンスはびっくりして大声でロイを起こした。
だって、一緒に丸まっていたはずの兄がいない。
ロイはロイで「バカなことを言うものではない。エドワードならコタツの中で寝ているではないか……」と布団にもぐって見てみる。
そこにはころん、お腹を真上に向けて、両手両足を伸ばして。そう、とても幸せそうな寝顔の子猫がいるはず……だった。
「い、いない?!」
「だから、僕がいないって言ったじゃないですか!」
「これは一大事だ、アルフォンス!」
「ええ大変ですよ、ロイさん!」
これは非常にまずい状況。
だって、外は白銀の世界になっちゃってるし。
肉球は冷たいし濡れるし寒いし、普通なら猫はまず、外には出ない。
普通なら、ね。
でもエドワードは好奇心旺盛な上に過重包装しまくりの箱入り子猫ちゃんだったりする。
きっと、この雪景色を見て。
わあぁぁ…すんげーきれいだぞ!
なんて、あの大きな金色の瞳をランランと輝かせて見ていただろう。そして、あろうことか「おそとへいくぞ!」と抜け出したに違いない。
猫にとって有るまじき行為。猫の常識なんか通じない。それが金色の子猫、エドワード。
過保護にしまくったロイの責任だ。
とにかく探しに行かなくてはならない。
アルフォンスとロイはコタツから飛び出て、障子も開けて縁側に出る。
「「うっ」」
二匹は固まった。
「こ、これは、予想以上だな」
「ええ、まさか…こんなに積っているなんて」
ざっと積雪5㎝ほど。
でも、猫にとっては未知との遭遇と言っても良い。
「こ、この中をエドワードは外へと出たのか……っ」
「ロ、ロイさん…」
何時もは生意気なアルフォンスがロイの後ろへと隠れる。前人未到ならぬ前猫未踏の世界へいざ!
でも、これはかなり勇気がいる。
気温はとっても寒いのに、ロイは冷や汗で暑い。でもでも大切なエドワードが、この外に。
肉球が濡れて、冷たくて。尻尾もびちゃびちゃで凍えそうに冷たい。
「にょい~…さむいよ……たすけて」
と、エドワードが泣いてロイに助けを求めている姿が浮かぶ。
「くわっ!!この程度の雪がなんだ!エドワード、今行くぞ待っていなさい!!」
ガラス戸をガシガシと開け、いざ雪原(庭だけど)にロイは愛おしいエドワードの為にダイビングだ。
真っ白な世界(庭だけど)に黒い姿が宙を舞う(ええ、庭ですとも)。
びちゃ。
ぴた、ではなく着地音はびちゃ。だって雪だから。
「ロ、ロイさん、大丈夫?!」
恐る恐る、ガラス戸の隙間からアルフォンスがロイに声をかける。
何時もは生意気な口をきいてはいるが、やはりそこはまだ子猫。この雪を前にして外へとは出ることができない。
そして。
本来なら着地と同時に飛び上がるところを、ロイはぎゅっと我慢した。アルフォンスの手前、無様な姿は見せられない。
ここは我慢のしどころ。
つっ、冷たすぎるっ!!!!
でも、涙が出そうなほど雪は冷たかった。
ロイは頑張る。頑張って頑張って耐えた。でもでもやっぱり雪はとても冷たくて。
肉球からジンジンと冷たさが体中に、あっという間に広がっていく。
声は流石に抑えきれない。でも間抜けな姿はやはり見せることはできない。
ロイ、大人としての意地。
抑えきれない声は、
「ハボック!お前は何をしていたのだ! そこでエドワードが出て行くのを黙って見ていたのか?!それでも番犬か!」
ハボックへ八当たりで誤魔化した。
いきなり矛先を向けられて、お隣の大型犬ハボックが慌てて塀から顔を出す。
「ええ?!いやあのロイさん俺、この家の番犬であって、そっちは管轄外…」
「ほう、エドワードがどうなっても知らぬ、そういう訳か…」
「酷いよハボックのお兄ちゃん!!」
ロイ、寒さも忘れてお隣の大型犬ハボックを睨む。
睨まれて怖いは、弟のようなアルフォンスにも「酷い」と言われて、ハボックはとばっちりで泣くしかない。
「ひーっす、すんませんロイさん!!」
ロイは猫でハボックは犬なのに、何故か誤ってしまう。相変わらず黒猫ロイには頭が上がらないハボックは大型犬。
「とにかく、今助けに行くからなエドワード!!」
「ロイさん、頑張って!」
泣いているハボックを無視して、アルフォンスの応援を背に受けて、黒猫ロイ―――愛しのエドワード救出の為、白銀の前猫未踏の世界へ(ご近所だよ)飛び出したのだった。
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