-------------●ここは鋼の錬金術師「ロイ×エドSSリレー企画」の二次創作サイトです♪●-------------※全ての画像・テキストの無断掲載持ち帰りはしないでください・初めての方は「about」をお読みください※since07/10/25
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ロイの焦りは日に日に増していく。もはや焦燥と言っても過言ではないほどに。報告されたコルネオ家の資料。それはファルザーノに関してのみの報告であり、その娘に関してなどさほど重要視されてはいないものだけれども。けれど、ロイは自身の敗北という形でフィオレッナを知った。何度も読み直す。報告書類を。些細なことで構わない。彼女からエドワードを取り戻す、そのきっかけでも何でもいい。探してみせる。付け入る隙を。半ば捨て身で切り込んでいったというのに。ファルザーノという父親の駒でしかないと侮っていたフィオレッナにしてやられた。負けは負けだ、それは認めよう、だが、試合が終わったわけではない。このままでは終われないのだ。少なくともエドワードをフィオレッナの人形のままにしてはおくことなどできはしない。コルネオ家の手中から取り戻さなければ。コルネオ家に対するけん制などその後でいい。自らの判断ミスから招いたような事態なのだ。エドワードを取り戻すのは最優先事項でしなければならないこと、だ。
「エド…ワード……っ」
冷たい雨の中、それでも自分を待っていてくれた彼を想う。そして、美しいドレスを着せられて人形のように眠らされていた彼も。
これは、己の心の弱さが招いたこの結果なのだ。
離れたほうがいいと思った。共に歩めば彼を苦しめるだけなのだと、そう判断した。 けれど……。
――そうやっていつまでも逃げているがいいわ、ロイ・マスタング。情けない男ね。この子を心の底から捨てることもできず、ただ、相手の幸せのために身を引いたなんて似非ロマンチシズムに浸るのがお似合いよ。『別れても愛しているのは君だけだ』なんて自分に酔ったセリフでも言うつもりだったんでしょ?笑わせないで。そんなのは捨てる方の勝手な言い分だわ。身勝手な理屈であなたの都合に振り廻されたほうがどれほど傷つくと思うの?それを受け止めることもできやしないクセに。
突きつけられた容赦のない言葉。
それに胸はえぐられる。が……。
何故手放せば幸せになると思い込んでいたのか。
どうしてこのような結果を招いたのか。
彼のため、などというのはフィオレッナの言う通りに勝手な言い分で……逃げていただけではないのか。
共に、手に入れることを考えるべきだったのに。
こんなふうに奪われてから、そのことにようやく気がつくとは……。
「こんな情けない男は……君の方から見捨てられても仕方がないな……」
別れを、言葉にして告げたわけではないけれど。あの雨の中、来ない私をただ、待っていただけのエドワードには、きっと私の思いなどとっくに知られてしまっているのだろう。
けれど。
嘆くのは後でいい。
悔やむのも今ではない。
エドワードをフィオレッナの手の内から取り戻して、そして……たとえそこでエドワードから見限られたとしても。
このまま、尻尾を丸めて退場するわけにはいかないのだ。
エドワードを取り戻す。どんな手段を用いようとも。大切なものを二度と失わないために。
「……なあ、もう、食えねーんだけど……」
テーブルの上に並べられているのは、山のような美食の数々だ。オードブルに始まってメインディッッシュ、デザートに至るまで繊細な盛り付けは「聖餐」と言ってもいいほどだ。前菜からデザートまで隙など全くないのである。が…。
グリーンピースのクリームスープのカプチーノ仕立てなどは味のみなら喉越しまで滑らかで。パンチェッタで巻いた黒豚フィレ肉のポワレの新ジャガイモのブレゼ添えはフルーツチャツネソースかけてお召し上がりください、などと給仕の者から言われ仕方なしにその通りに口に含んだ瞬間に、豚なんかより牛のステーキの方がいいのにな~などという発言は速攻撤回した。シャンピニヨンと赤ピーマンのペルシヤード、卵のポッシェとラヴィオリだとか的鯛とバジルノクレピネット、南瓜のカネロニだとか牛肉とポテトのマラガ風だとか、料理の名前なんぞは一々覚えていられなくてもその腰が抜けるような美味さだけは身体の隅々にまで行きわたってしまう。
が、もういい。もう飽きた。
フォアグラポワレ、アンディーヴのコンフィとパンデピスなどという舌をかみそうな名前の料理も、まあ、舌をかむのではなく舌は蕩けたのだけれども。でももういい。もう食えない。昨日も今日も一昨日も……このフィオレッナに提供される食事は全て、一流どころのシェフが素材から吟味した渾身の一撃!というくらいのすんばらしい食事だということはわかる。が……。
「なあ……。もー、こんな生活、オレ飽きた……」
にこやかにほほ笑みながら銀のカラトリーを流れるような手つきで操っていたフィオレッナに、 行儀悪くフォークを加えたまま、エドワードは咎めるような視線を向けた。
「あらあ?食事は一流、貴方のだーい好きな錬金術の希少本も、私の家の情報も読み切れないほどに用意してあげているっていうのに、なあに?その、態度」
確かにそうなのだ。今まで読みたくて読みたくてそれでも見つけることさえ出来なかった錬金術書の数々はあっさりとフィオレッナの寝室へと運ばれた。しかもこのエドワードをして未だに読み切れていないほどの大量に。与えられる食事、書物。この二つさえあればエドワードには文句はない、はずだったのだが……。
……一応、オレ、潜入捜査って名目でここに留まっているんだけどな……。
それに関しても実は全く問題はなかったのだ。フィオレッナの部屋から出て、ファルザーノに見つかりふたたび寝室のベッドの上に押し倒されそうになるだとか、コルネオ家中を探りまくって有能な部下の方々の銃器にハチの巣にされる危険どをわざわざ冒してこの家中を探らなくても……何のことはない、フィオレッナの言葉の通りに彼女は全て包み隠さず教えてくれていたりするのだ。言葉だけでは信用ならないでしょうから、と錬金術書とともにポンと手渡された書類などは、これを持って中央司令部にでも駆け込めばさすがのコルネオ家とも云えども没落に追い込まれそうなほどの、物的証拠。ファルザーノがどのように裏の社会とつながりを持ち、資金を運用し……更には過去に起こしてきた政府高官の暗殺やら軍部内の汚職やら、まあその手の様々にかかわってきたことに対する全ての報告だの。今回のロイ・マスタング大佐暗殺計画にかかわっている人物・組織の相関図だの。探ろうとしなくてもフィオレッナは全てエドワードに示してきた。
よって、この部屋に捕らわれてからエドワードのしたことと言えば。
食事やらおやつやらをフィオレッナとともに頂く。
錬金術書を熟読する。
フィオレッナの持ってくる書類に目を通しながら、不明点は全て質問して聞いてしまう。
以上三点、それ以外にすることはないのである。
つまり、あれから。フィオレッナの部屋から一歩も出てはいないのだ。
あんまり身体を動かさないと鈍りそうと思ってはみても、部屋でストレッチでもトレーニングでも好きにできるでしょ?と窘められる。確かに広い、のだ。フィオレッナの寝室、ではあるのだけれどももう何十人でも暮らせるだろうという程度には面積に余裕がある。さすがに一緒のベッドで同衾することは避けたが、この部屋のソファで寝たところで下手なベッドなんかよりはよっぽど寝心地が良かったりもする。環境的にも何にも問題はない。いや、着るものがフィオレッナのドレスということについては声を大にして文句も言いたいところではあるのだが。
が、……。
環境的要因よりも何よりも、エドワードの心情的に問題だらけなのである。
……まったくこの人はどーゆーつもりでオレをここに置いてんだろ…。
餌ばかりをちらつかされていてははっきり言って居心地が悪い。何故、このような待遇に置かれているのか。フィオレッナの目的は見えない。いや、大局的な目的はフィオレッナがこのコルネオ家を手中にすることだろう。そのために父親すら廃することを厭わずに、見合い相手として呼ばれたロイすらも手駒にしようする。それはわかっている。だか、こう何日も何日も呑気に食って飲んで休んでを繰り返していれば何かそれだけではない裏がありそうで。もしかしたら時期を待っているだけなのかもしれない。彼女が不敵にもロイに、告げた言葉は「返事は次に会った時で構わない」だったのだから。次とはいつなのだろうか?そのためにフィオレッナは何かの布石を打っているのだろうか。あの時のロイを思い出せば、ロイが……ロイの動向が気になってしまう。本当にロイがファルザーノを暗殺することになるのだろうかと。いや、それは誤魔化しなのかもしれない。せめてヒューズさんとかアルにでも、一言でも報告くらいできるといいんだけどな、きっと、アルフォンスは自分の身を心配しているに違いないのだからと、そう思い悩むのはエドワードの本心で、でも心のその底で今一番に想っていることではない。
一言くらい声が聞きたい。声を聞かせたい。
アルフォンスに無事だよと、言いたいのはあくまで心の表層で。その奥底には本音が潜む。……ロイの声が聞きたい。話を聞きたいのだと。
今、大佐は何を想ってる?オレとホントに別れちまいたいかな……。
想いに沈みそうになったエドワードを、はっと現実に戻したのはフィオレッナの壮絶な笑顔だった。常のふわふわとした表情ではない。背筋をまっすぐにのばし、貫くようにエドワードを見据えていた。
「ねえ、ちゃんと現状くらい把握しておいてちょうだいね。貴方は私の大事な人形なのだから。……来るべき日には、存分に働いてもらうわ錬金術師さん。……等価交換って言葉、もちろんよくご存じよね?」
来るべき日。それが何なのか。エドワードは見えぬ未来にほんの少しの戦慄を覚えた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
話を進めないと、と思いつつワンクッション持ってくる私……。
さてこの先の展開はどーなることやら…。
第九話担当、ノリヲでした……。
「エド…ワード……っ」
冷たい雨の中、それでも自分を待っていてくれた彼を想う。そして、美しいドレスを着せられて人形のように眠らされていた彼も。
これは、己の心の弱さが招いたこの結果なのだ。
離れたほうがいいと思った。共に歩めば彼を苦しめるだけなのだと、そう判断した。 けれど……。
――そうやっていつまでも逃げているがいいわ、ロイ・マスタング。情けない男ね。この子を心の底から捨てることもできず、ただ、相手の幸せのために身を引いたなんて似非ロマンチシズムに浸るのがお似合いよ。『別れても愛しているのは君だけだ』なんて自分に酔ったセリフでも言うつもりだったんでしょ?笑わせないで。そんなのは捨てる方の勝手な言い分だわ。身勝手な理屈であなたの都合に振り廻されたほうがどれほど傷つくと思うの?それを受け止めることもできやしないクセに。
突きつけられた容赦のない言葉。
それに胸はえぐられる。が……。
何故手放せば幸せになると思い込んでいたのか。
どうしてこのような結果を招いたのか。
彼のため、などというのはフィオレッナの言う通りに勝手な言い分で……逃げていただけではないのか。
共に、手に入れることを考えるべきだったのに。
こんなふうに奪われてから、そのことにようやく気がつくとは……。
「こんな情けない男は……君の方から見捨てられても仕方がないな……」
別れを、言葉にして告げたわけではないけれど。あの雨の中、来ない私をただ、待っていただけのエドワードには、きっと私の思いなどとっくに知られてしまっているのだろう。
けれど。
嘆くのは後でいい。
悔やむのも今ではない。
エドワードをフィオレッナの手の内から取り戻して、そして……たとえそこでエドワードから見限られたとしても。
このまま、尻尾を丸めて退場するわけにはいかないのだ。
エドワードを取り戻す。どんな手段を用いようとも。大切なものを二度と失わないために。
「……なあ、もう、食えねーんだけど……」
テーブルの上に並べられているのは、山のような美食の数々だ。オードブルに始まってメインディッッシュ、デザートに至るまで繊細な盛り付けは「聖餐」と言ってもいいほどだ。前菜からデザートまで隙など全くないのである。が…。
グリーンピースのクリームスープのカプチーノ仕立てなどは味のみなら喉越しまで滑らかで。パンチェッタで巻いた黒豚フィレ肉のポワレの新ジャガイモのブレゼ添えはフルーツチャツネソースかけてお召し上がりください、などと給仕の者から言われ仕方なしにその通りに口に含んだ瞬間に、豚なんかより牛のステーキの方がいいのにな~などという発言は速攻撤回した。シャンピニヨンと赤ピーマンのペルシヤード、卵のポッシェとラヴィオリだとか的鯛とバジルノクレピネット、南瓜のカネロニだとか牛肉とポテトのマラガ風だとか、料理の名前なんぞは一々覚えていられなくてもその腰が抜けるような美味さだけは身体の隅々にまで行きわたってしまう。
が、もういい。もう飽きた。
フォアグラポワレ、アンディーヴのコンフィとパンデピスなどという舌をかみそうな名前の料理も、まあ、舌をかむのではなく舌は蕩けたのだけれども。でももういい。もう食えない。昨日も今日も一昨日も……このフィオレッナに提供される食事は全て、一流どころのシェフが素材から吟味した渾身の一撃!というくらいのすんばらしい食事だということはわかる。が……。
「なあ……。もー、こんな生活、オレ飽きた……」
にこやかにほほ笑みながら銀のカラトリーを流れるような手つきで操っていたフィオレッナに、 行儀悪くフォークを加えたまま、エドワードは咎めるような視線を向けた。
「あらあ?食事は一流、貴方のだーい好きな錬金術の希少本も、私の家の情報も読み切れないほどに用意してあげているっていうのに、なあに?その、態度」
確かにそうなのだ。今まで読みたくて読みたくてそれでも見つけることさえ出来なかった錬金術書の数々はあっさりとフィオレッナの寝室へと運ばれた。しかもこのエドワードをして未だに読み切れていないほどの大量に。与えられる食事、書物。この二つさえあればエドワードには文句はない、はずだったのだが……。
……一応、オレ、潜入捜査って名目でここに留まっているんだけどな……。
それに関しても実は全く問題はなかったのだ。フィオレッナの部屋から出て、ファルザーノに見つかりふたたび寝室のベッドの上に押し倒されそうになるだとか、コルネオ家中を探りまくって有能な部下の方々の銃器にハチの巣にされる危険どをわざわざ冒してこの家中を探らなくても……何のことはない、フィオレッナの言葉の通りに彼女は全て包み隠さず教えてくれていたりするのだ。言葉だけでは信用ならないでしょうから、と錬金術書とともにポンと手渡された書類などは、これを持って中央司令部にでも駆け込めばさすがのコルネオ家とも云えども没落に追い込まれそうなほどの、物的証拠。ファルザーノがどのように裏の社会とつながりを持ち、資金を運用し……更には過去に起こしてきた政府高官の暗殺やら軍部内の汚職やら、まあその手の様々にかかわってきたことに対する全ての報告だの。今回のロイ・マスタング大佐暗殺計画にかかわっている人物・組織の相関図だの。探ろうとしなくてもフィオレッナは全てエドワードに示してきた。
よって、この部屋に捕らわれてからエドワードのしたことと言えば。
食事やらおやつやらをフィオレッナとともに頂く。
錬金術書を熟読する。
フィオレッナの持ってくる書類に目を通しながら、不明点は全て質問して聞いてしまう。
以上三点、それ以外にすることはないのである。
つまり、あれから。フィオレッナの部屋から一歩も出てはいないのだ。
あんまり身体を動かさないと鈍りそうと思ってはみても、部屋でストレッチでもトレーニングでも好きにできるでしょ?と窘められる。確かに広い、のだ。フィオレッナの寝室、ではあるのだけれどももう何十人でも暮らせるだろうという程度には面積に余裕がある。さすがに一緒のベッドで同衾することは避けたが、この部屋のソファで寝たところで下手なベッドなんかよりはよっぽど寝心地が良かったりもする。環境的にも何にも問題はない。いや、着るものがフィオレッナのドレスということについては声を大にして文句も言いたいところではあるのだが。
が、……。
環境的要因よりも何よりも、エドワードの心情的に問題だらけなのである。
……まったくこの人はどーゆーつもりでオレをここに置いてんだろ…。
餌ばかりをちらつかされていてははっきり言って居心地が悪い。何故、このような待遇に置かれているのか。フィオレッナの目的は見えない。いや、大局的な目的はフィオレッナがこのコルネオ家を手中にすることだろう。そのために父親すら廃することを厭わずに、見合い相手として呼ばれたロイすらも手駒にしようする。それはわかっている。だか、こう何日も何日も呑気に食って飲んで休んでを繰り返していれば何かそれだけではない裏がありそうで。もしかしたら時期を待っているだけなのかもしれない。彼女が不敵にもロイに、告げた言葉は「返事は次に会った時で構わない」だったのだから。次とはいつなのだろうか?そのためにフィオレッナは何かの布石を打っているのだろうか。あの時のロイを思い出せば、ロイが……ロイの動向が気になってしまう。本当にロイがファルザーノを暗殺することになるのだろうかと。いや、それは誤魔化しなのかもしれない。せめてヒューズさんとかアルにでも、一言でも報告くらいできるといいんだけどな、きっと、アルフォンスは自分の身を心配しているに違いないのだからと、そう思い悩むのはエドワードの本心で、でも心のその底で今一番に想っていることではない。
一言くらい声が聞きたい。声を聞かせたい。
アルフォンスに無事だよと、言いたいのはあくまで心の表層で。その奥底には本音が潜む。……ロイの声が聞きたい。話を聞きたいのだと。
今、大佐は何を想ってる?オレとホントに別れちまいたいかな……。
想いに沈みそうになったエドワードを、はっと現実に戻したのはフィオレッナの壮絶な笑顔だった。常のふわふわとした表情ではない。背筋をまっすぐにのばし、貫くようにエドワードを見据えていた。
「ねえ、ちゃんと現状くらい把握しておいてちょうだいね。貴方は私の大事な人形なのだから。……来るべき日には、存分に働いてもらうわ錬金術師さん。……等価交換って言葉、もちろんよくご存じよね?」
来るべき日。それが何なのか。エドワードは見えぬ未来にほんの少しの戦慄を覚えた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
話を進めないと、と思いつつワンクッション持ってくる私……。
さてこの先の展開はどーなることやら…。
第九話担当、ノリヲでした……。
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美味しそう&次回への布石が!
エドたん、フォアグラ状態(笑
でもきっと太らない(羨ましいーッ!)
ロイ・・・落ちこんでますね、ええ、どんどん責任感じて落ち込めば良いんです!
来るべき日ーーーー!?どどどどどうなるのでしょう!?
あ、パパンったら、またエドたんを押し倒したんですねvガンバ♪(応援するなっ・汗)
でもきっと太らない(羨ましいーッ!)
ロイ・・・落ちこんでますね、ええ、どんどん責任感じて落ち込めば良いんです!
来るべき日ーーーー!?どどどどどうなるのでしょう!?
あ、パパンったら、またエドたんを押し倒したんですねvガンバ♪(応援するなっ・汗)
おおおおおっ、このワンクッションが凄いです☆
こんばんは、つぐみです。
ノリヲさん、さすがですっ。
あえてすぐに次のお話しにいかず、ワンクッションおくことで・・・・読んでいる人をぐいっと作品にひき付けてます。
そしてこのお話の中に、普通のお話しの流れの中ではなかなか表現できない、ロイ思いや葛藤がとても詳細に書かれていますね。とてもロイのエドへの思い入れずよくが伝わってきます(>_<)
そしてギャグも忘れないところが素敵です・爆
パパ、懲りない人なんですね。ダンディのおじさまの筈なのに何故か笑わせてくれるあなたが好きです←告白ですかっ
そして最後のお嬢の言葉がとても謎めいていて、波紋を投げかけていますね。ミステリアスな終わり方が素敵です。
ノリヲさん、さすがですっ。
あえてすぐに次のお話しにいかず、ワンクッションおくことで・・・・読んでいる人をぐいっと作品にひき付けてます。
そしてこのお話の中に、普通のお話しの流れの中ではなかなか表現できない、ロイ思いや葛藤がとても詳細に書かれていますね。とてもロイのエドへの思い入れずよくが伝わってきます(>_<)
そしてギャグも忘れないところが素敵です・爆
パパ、懲りない人なんですね。ダンディのおじさまの筈なのに何故か笑わせてくれるあなたが好きです←告白ですかっ
そして最後のお嬢の言葉がとても謎めいていて、波紋を投げかけていますね。ミステリアスな終わり方が素敵です。