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11/13
・コールドレイン 21話 
・拍手コメントお返事

11/11
・拍手差し替え 『成就の11月・中篇』
・黒猫ロイと金の仔猫番外編 『初めてのお散歩』

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コメント御礼!ありがとうございます!!


■11月2日みか様
 お返事遅くなってもうしわけございません!アンドいつもありがとうございます。
 ぐっとこらえて、でもそろそろ落ちますから。最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

■11月11日Pooh様
 エドワード成長記のつもりで書いてますv総取り人生頑張らせますねv &エドにゃんは可愛いですよねーvもうどうしましょうってくらい…!!

 エドにゃんのご感想有難うございます!仔猫って本当に可愛らしくて、その可愛らしさの半分でも書き表せていたら良いのですけど(汗)初めてのお散歩は、ロイががっちりエスコートしてという野望があったのですけどね~(笑)まいこ

■11月12日2時24分の方
 ありがとう!!

拍手ぱちぱちしていただいた方、皆様ありがとうございます。これからもますますロイエドで☆突き進んでいきましょう!!

コールドレイン 第21話


「様式美、というべきなのですかな?それとも茶番というべきか……。貴女はどうお考えですか?」
ファルザーノは笑みを浮かべたまま短く告げる。暴発させられた銃によって腕を痛め、唸り続けている男たち。ファルザーノの声に硬直したままの招待客達。奇妙な緊迫感など気にも留めずにオリヴィエは続ける。
「茶番でなければ子供の遊びだ。そもそも貴様がこのマスタングを暗殺しようなどとそこで呻いている小物どもと手を組んだこと自体が茶番以外の何物でもない。本当に邪魔だというのなら貴様は自分一人の力でマスタング程度の者などとっとと消しているはずだ。その方が確実だろう」
おや、とファルザーノは面白そうに眉を上げた。
「何が言いたいのでしょうか、オリヴィエ・ミラ・アームストロング中将閣下?」
言葉は疑問形を取っているが実のところ尋ねてなどいない。答えのわかり切っている問いだった。オリヴィエも面倒だと言わんばかりに吐き捨てた。
「マスタングを暗殺などというのは何なる餌だろう。貴様の退屈しのぎに付き合うつもりなどはない。人形は受け取った。マスタングもついでに買ってやったからな。あとは貴様らで勝手にやれ」
「おやおや、私の退屈しのぎですかな?これでも真剣に物事を進めているつもりなのですがね……」
ファルザーノはくすくすと笑う。
「遊びついでに娘の力量も計れて一石二鳥どころか三鳥にも四鳥にもなる。貴様の考えそうなことだ」
娘という単語にフィオレッナが声を上げる。
「待ちなさいオリヴィエ。どういうことなの?」
「わからんか?フィオ、所詮お前もファルザーノの掌の上で転がされていたということだ」
「な……っ!」
「そう簡単に正解を述べてしまうのは趣がありませんなあ」
「貴様たちの茶番にこれ以上付き合っていられんと言ったばかりだろう。私は忙しいんだ」
ファルザーノはつまらないとばかりにため息とついた。
フィオレッナがロイ・マスタングを夫として入手し東方を牛耳るのでもよし。また、暗殺してその地を得るのでも良し。見合いとはそのための撒き餌の一つにすぎないのだ。そしてファルザーノはあえて小物のテロリストたちと徒党を組んだ。本気でロイを害したいのであれば、ファルザーノは自らの手で確実にロイを屠るための手段を取る。わざわざ隙だらけのお膳立てをしたのは自分の跡を継ぐ娘の力量を図るためという意味合いもあるが、単にそのほうが楽しめると思ったのだ。いっそ、ファルザーノ自身を殺害してフィオレッナがこのコルネオ家を乗っ取るという結末になってもファルザーノはよかったのだ。
仕掛けを幾重にも施して、そうしてその結果を待った。
悠々と、楽しげに。
「楽しかったかファルザーノ。貴様の娘やこいつ等で遊ぶのは」
「楽しいというところまではもう一息足りませんなあ……」
くすくすと、ファルザーノが笑う。
静まり返った会場に響くのはそのファルザーノの嘲り笑う声のみだ。
逃げることもできずにその場でそのまま動きを止めているだけの客たちも、撃たれ床に転がっているだけのテロリストも、皆口を挟むことなどできなかった。フィオレッナとて彼ら同様だった。ただ肩を震わせながらファルザーノを睨みつけている。

そうして。

「ふざけるなっ」

エドワードの怒りに満ちた声がその場に響いた。









ロイの出番がなかった(泣)&連続投下申し訳ない。  (ノリヲ)
初めてのお散歩
                   ~黒猫ロイと金の仔猫・番外編~
 
前編
 
外は木枯らしが吹いていて、でも日当たりの良い縁側は硝子から差し込む陽射しもあってほこほこ。
それ以上にコタツの中はぽこぽこで。
そんなコタツの中でのお昼寝から目が覚めて、ふとんから出てきたのは金色の毛並みをした仔猫、エドワードだ。
珍しい金色の毛並みだけど、お腹はやっぱりふかふかの真っ白で、とってもキュートで愛らしい。
そんな愛らしいエドワードのちょこん、とついている三角の耳がぴこぴこと不安げに動いている。
 
「にゃ?」
 
何故か一緒に寝ていたはずのアルフォンスもいない。いつも側にいてくれるロイもいない。もちろん、飼い主イズミは仕事でいない。
八畳の和室にはコタツとみかんとエドワードだけ。誰もいなくて静かな部屋はとっても心細い。
 
「にょ……にょい…」
 
呼んでも返事がない。
いつもなら「起きたのかね、エドワード」と言って舐めてくれるはずなのに……。
 
「う、ふぇ…にょい」
 
もう大きな金色の瞳には涙がてんこ盛りで、今にも溢れて零れ落ちそうだ。てけてけと障子を前足の爪で開けて、縁側に出る。
もしかしたら、アルもロイもお日様で日光浴をしているかもしれないから。
でも、
「い、いない…アルもにょいもいない…」
広い縁側には日光が燦燦と注がれているだけ。
 
ぽろり、と溜まっていた涙が縁側に落ちると、次から次へとぽろぽろ零れ落ちて止まらなくて、それがまた寂しさに拍車をかけてしまう。
 
「……にょい、アル…ふぇ~ん」
「あー、大将!ほらハボックのお兄ちゃんがいるだろ~」
「はにょっく?」
「そう!はにょっく!」
 
尻尾をブンブンと振って壁にしがみ付いて叫んでいるのは、お隣の大型犬ハボック。
 
『いいかハボック。万が一、誰もいないときにエドワードの目が覚めてしまったら、その時はちゃんと相手をしているのだぞ。間違っても外へは出すな、いいな』
と、きつくロイからお達しを受けている。
 
と、もう一つ。
『エドワードは、私のだ。分かっているな』
と、更にきつく念押しされていた。
 
『もちろんっす!ロイさん!』
『よし。では頼んだぞ』
『いってらっしゃいっす!』
 
そんな会話がなされたのは、一時間前。
ついでに、
『ハボックのお兄ちゃん、ぼくもお散歩にいってくるねー』
と、アルフォンスが縁側のガラス戸をカシカシ、器用に前足で開けて散歩に出かけたのが半時間前。
 
で、現在に至る。
 
金色の仔猫エドワードは、お散歩デビューはまだだった。ロイの許可が下りないのだ。
それはアルフォンスだって同じはずなのだが、好奇心旺盛な仔猫はロイに叱られても連れ戻されても、連日果敢にチャレンジ。
ついには、ロイも根負けしてしまい認めてしまった。
そうなれば、
「おれもおさんぽにいく~!」
と、エドワードが言い出すのも当然で。
 
でも、少しずつでも成長しているアルフォンスと違い、エドワードはまだまだ小さい。というか、<ちんまり>としたなりだ。
首もとの鈴がアルフォンスのものより大きく見えるのは気のせいか!?というほどに、アルフォンスとは成長速度が違う。
 
お散歩などさせたら―――。
 
「いや~ん!!きゃばいいvv」
もみくちゃにされ、首輪が付いているのにお持ち帰りされてしまうかもしれない。危険だ、あまりに危険極まりない。
 
だが人間だけでなく、ご近所の猫たちだってエドワードには危ない存在だ。
メス猫だけならまだしも、不埒な変態オス猫に絡まれたりでもしたら!
 
「そんなこと、この私が断じて許さん!」
 
その不埒な変態オス猫の最たるがロイさんです。とは、ハボックは決して口には出さない。でも、ロイにしてみれば「お前は不埒な変態犬の一歩手前だ」なんだそうだ。
 
確かに、ハボックは犬でありながら猫のエドワードが可愛い。鎖に繋がれていなければ、駆け寄ってロイがするように舐めてやりたいのだ。
 
『ほ~ら、エドは本当に可愛いなぁ』
『はにょっく、くすぐったいよ』
『あはは、エドはお子様だな』
 
妄想はどこまでも膨らんで幸せいっぱい夢一杯。
 
でも黒猫ロイさんが怖い。実際にはしていないのに、こんな妄想をしていると知れたら……。
猫なのに、ロイの威圧は大型犬よりも大きい。
考えただけで、ハボックの尻尾が縮んでしまった。
 
まあ、ロイさんの心配も分かるし、とにかく大将が外に出ないようみておかないと。
 
とにかく、お散歩はロイと一緒に、と決まっている。その日時を決めるのもエスコートをするのもロイだ。
だけど、肝心のロイといえば、
「外気にさらすなど、もっての外だ!」
そんなこんなで、エドワードのお散歩デビューの日はまだまだ遠い。
 
でも、今日は何だかエドワードのご機嫌が悪い。縁側のガラス戸の隙間からぴょん、と飛び出ると。
 
「はにょっくはにょっく!にょいはどこ!?まだおさんぽからかえってないの!」
「まあ、ご近所の見回りは忙しいんだよ」
「じゃ、アルは!?アルはどうしておさんぽしていいの!」
「あ~、まあ、ロイさんの許可が下りてるし」
「おれは!?アルはいいのにどうしておれはだめなの、はにょっく!」
 
そんな舌っ足らずは犯罪級に愛らしくて、ハボックは悩殺されまくり。
ただでさえ小さくて可愛いのに、「はにょっく」なんて呼ばれてどうしよう!? どきどきが止まらなくて大変だ。
 
種族の違う犬でさえ、こうなのだ。
 
だから外出禁止。
 
「ほら、ロイさんが初めてのお散歩は一緒に、って言っているだろ?だから、それまで良い仔で待っているんだよ」
 
………いつもなら、これで大人しくなる。ぶう、と拗ねていても、アルやロイが帰ってくるまでハボックとお話をして待っているのだが。
 
「おれだってもうおさんぽできるもん!!」
「え!?お、おいっ、大将!?」
 
ハボックが止める間もなく、小さな体が垣根の下をくぐってしまった。
 
 
庭には愛らしい金色の仔猫はいない。縁側にいるはずもなく。目をぱちぱちさせたってダメ。
 
あれほどロイに念押しされていたのに。
 
「ま、…まじっすか……」
 
大事件発生。
箱入り仔猫エドワードが、なんと一匹で外へと出てしまったのだ。
 
 
********************
 
何故に和室?
だって、猫にはコタツとみかんと和室がセットなんですもの(汗
あと、時間軸と成長過程も怪しい・爆
まいこ 08/11/11
 
11/1 拍手差し替え・叔父ロイ×甥っ子エド 11月前編

11/11 11月中編UP予定

11/21 11月後編UP予定

となっています♪ノリヲさん、いつも有難うございます(^^)
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ILLUSTRATION BY nyao