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-------------●ここは鋼の錬金術師「ロイ×エドSSリレー企画」の二次創作サイトです♪●-------------※全ての画像・テキストの無断掲載持ち帰りはしないでください・初めての方は「about」をお読みください※since07/10/25
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 誰もがその声を振り返れば、未だ抱きかかえられたままの状態のドレス姿のエドワード。
そんな体制だというのに、彼の怒りの声だけははっきりとホールによく響いた。

「おい・・・・・・」
と、今度はオリヴィエ・アームストロング少将の声が不機嫌極まりない声音でホールに響いた。

「あ?」

「人の耳元でぎゃんぎゃんとわめくな」
溜まらないとばかりにオリヴィエは抱きかかえていたエドワードの身体を乱暴な仕草で床へと下ろした。

「うわ・・」
急に身体を開放されて戸惑ったのは一瞬で、エドワードはすぐさま再びファルザーノに鋭い視線を向けた。

「さっきから聞いてりゃ、好き勝手なことばかりぬかしやがって」

「あんたのそのゲームとやらのお陰で俺がどれだけ大変な思いをしたか!きっちり落とし前つけて貰うからな!」
赤い真紅のドレス姿もそのままに、ファルザーノを指差しながら声高らかに宣言するも・・・。
その様子をそれまで黙って見ていたロイが肩を震わしてて、あげく噴出すように笑いはじめた。

「あんたっ。ここは笑うとこじゃねーだろ!!」
赤いドレスに負けないぐらい顔を赤く染めて、エドワードは舞台の上のロイに抗議した。
「あああ、すまない・・・・つい、可愛らしい姿に見とれて・・・」
言いながらもまだ笑う男に、エドワードはますます顔を赤くして。
「ふざけんなーっ、誰が可愛らしいミジンコどチビかっ」
言いながら言葉の勢いもそのままに、パンと両手を合わせた。
瞬間、青白い練成光が辺りを照らし、エドワードの右腕は鋼の剣へと姿を変えた。
エドワードは一度「ブンッ!」と素振りのような仕草で剣で空を切ると、そのままファルザーノに向けてそれを構えた。
それを見てもファルザーノは表情一つ動かさず、黙って落ち着いた視線でエドワードを見下ろしている。




「おい」
不機嫌そうな声もそのままにオリヴィエは舞台の上の男に話しかける。
「何か」
悠然と答える男の態度に少しイラつきながらも、オリヴィエは顎でドレス姿の少年を指した。

「アレを止めろ、マスタング・・・」
「あれを・・・・ですか」
少しおどけた口調で言い返されたのが気にいらなかったのか、オリヴィエはギロリとロイを睨んだ。
「言っておくがクスリは完全に切れた訳ではないぞ・・・・派手に動けばあんな小さな身体だ。クスリはすぐにまた回るぞ」
「ああ、少将。出来ましたら小さいというのは是非違う表現で・・・・」
ロイの見当違いな答えに、オリヴィエの機嫌は更に急降下する。
「貴様、私にここで切り捨てられたいのかっ」
「いえ・・・・申し訳ありません・・・。ですがアレは人形などでおさまっているタマではないのです」

「貴様、よくそれで上司が勤まっていたなっ」
「上司として後見人として・・・・・なんとか偽ってここまできましたが、どうやらそれも限界のようです」
そう言って彼へと再び視線を投げた男は、少し自嘲気味に笑っているようにも見えた。
「言っていろ、無能が!ふん、好きにしろ。ただし、一億分は働いて貰うぞ」
そう宣言してニヤリと笑った顔は、一枚も二枚も自分の上をいく、あの北を統べる女王の顔だった。
「まだ支払いも済んでいないのに、取り分の主張ですか・・・・・まったく手厳しいことだ」
そう言ってロイもまた口元をあげて笑った。






「私は君には出来たら別の意味でのお相手をして欲しかったんだがね」
エドワードに鋼の剣を向けられているというのに、ファルザーノの声音は酷く落ち着きはらっていた。
この余裕がどこからくるものなのかが読めずにエドワードは戸惑っていた。

「冗談っ」
言いながらエドワードはじりじりと男との間合いを詰める。
そんな動きですら長いドレスの裾は邪魔をする。

くそっ、動きにくいっ。
瞬間、長いドレスの裾に足が絡まった!
体制を立て直そうとバランスを取ろうとするが手遅れで、その上一瞬視界がぶれた。
あ・・・・と思った瞬間にはぐらりっと身体が揺れた。

「っ・・」
倒れそうになった身体は、気がつけば何かに受け止められていて。
見ればいつの間に背後に来たのかフィオレッナが後ろからエドワードの身体を支えていた。

「悪ぃ・・・・」
「どういたしまして」
女性に助けて貰うなど男として恥だとばかりに、慌てて彼女から身体を離そうと試みる。
だが、次の瞬間・・・・ガシャリという物騒な音が耳元でした。
彼女の手には銃が握られていた。

エドワードはゆっくりとホールドアップしながらも、嫌味を言うのは忘れない。
「お礼、言ってソンしたな」
「あら・・・・・そう。ごめんなさいね・・・・・私、手の上で転がされるなんて真っ平ごめんなのよ。あなたのようにイレギュラーな動きをしてくれる存在は大歓迎だわ」
言いながらエドワードの頭に銃をピタリと押し当てた。

「楽しいところまではもう一息・・・・・足らなかったんでしたわね」
そう言ってファルザーノを振り返った。
「でしたら・・・・・私が楽しませてさしあげてよ?」
言いながら彼女は舞台にいるロイのほうに見せ付けるように、エドワードと自分の身体を向けた。

「マスタング大佐、私との最初のお約束を果たして頂きたいの」
ロイの顔からすっと表情が消えた。
フィオレッナを見つめるその双眼が、色をなくして温度を下げ・・・・そのまま静かに細められた。


覚えてらっしゃるかしら・・・・と、そう言ってフィオレッナは笑った。


   ++++++++++++++++++++++++++++++++

わぁーい、お久し振りに絡めましたっ♥
時間が開くと設定がわからなくなってるワナ・・・・涙
全部設定一から読み直しましたーっ(>_<) ←無能めっ

例によって「連ドラ」切りのようなのりですが、どうぞ続きをどなたかお願いしますっ。

つぐみ拝
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急展開!?
前半部が面白くて笑ってしまいましたvv
そして後半部の緊張感!
一話に「ぎゅっと濃縮果汁100%」って感じです!(←意味不明な表現ですみません・汗)
しかもお嬢様っ!ロイを本気で怒らせてしまいましたか!?
で、<覚えてらっしゃるかしら・・・・と、そう言ってフィオレッナは笑った。>
すみません!須田も、もう一度復習してきますっ(滝汗)←ダメじゃん


まいこ 2008/11/19(Wed)18:31:13 編集
すみませっ。
どうしてもギャグの血が騒ぐんです、月夜にっ←おいっ、しかもなんで月夜だっ
それにエドワードさんのドレス姿を「笑える余裕」が、やっとロイに出できたというあたりも書きたかったのです。
「のうしゅくかじゅうひゃくぱー」ですか・爆
有り難うございますっ、そのあたりのメリハリをお話しにつけるのが大好きですので☆まいこさんにそう言って頂くととても安心です(>_<)

あああああ、すみません・・・・。
ええ、そうなんです。私も随分前ページに戻って復習してきました。いえ、かなり思い出すのにお時間頂いたので。あ、いえ痴呆はまだ入ってないと思うんですけど←まてまてまてっ
コメント、有り難うございました。
つぐみ 2008/11/21(Fri)23:41:28 編集
無題
さあああて、次回はロイとお嬢の対決ですね!!
今度こそ勝つんだロイ・マスタング!!
そして捕らわれの姫をその手に取り戻せっ!!

続きどう展開していくんだろう……?
わ、私も復習せねば……!!
ノリヲ 2008/11/22(Sat)08:36:03 編集
ノリヲさん
そうなんですよ、次回・・・・お嬢VSロイ。
なんだかロイは今回あちらの方にもこちらの方にも出し抜かれてばかりなので、エドワードさんに愛想つかされる前にそろそろ頑張らないと・爆
あああああ、ノリヲさん駄目ですよ。
姫だなんて迂闊に言ったりしたら「姫言うなっ!!!!」と逆切れされちゃいますよ・爆

はい、続き・・・・どうなるのか私も楽しみです←既に読み手に回っている・汗
つぐみ 2008/11/25(Tue)00:09:42 編集
つぐみさん
エドになら逆切れされてぶん殴られても本望……(Mじゃないよー)

ロイVSお嬢、と見せかけてお姫様大活躍……とかは薬まだ効いているから無いかな~。
どう展開していくのか……。

楽しみですよねv

愛想つかされる前にがんばれ大佐~。



&拍手パチパチいただいた皆様!!
 コメントいつもありがとうみか様!!
 LOVEです~v
ノリヲ 2008/11/25(Tue)13:53:38 編集
煮るのも、焼くのもお好きに♥
∑って、なんか私が言うと厭らしいな←やましい心があるらしい・汗
ですよね、ノリヲさんっ・・・・お次の方のお好きなように展開するのがこのお部屋のいいところなんですっV

<ロイVSお嬢、と見せかけてお姫様大活躍

うぅんっ、それも素敵ですよね~♪さすがノリヲさんの考えるお話しは王道どおりには進みませんね。本当にこのお部屋のお話しは考えるだけで色々なシチュが浮んできて楽しいですね(>_<)
そ し て っ 
まいこさんが挙手予約されたようなので、楽しみに待っていましょうね☆ふふふっ ←チェック済み

つぐみ 2008/11/26(Wed)23:05:44 編集
無題
お嬢様に完敗、おじ様にいいとこかっさらわれ、お姉さまに買われてしまって良いとこ無しの大佐、がんばれ…で、最後に豆にぼこられるの???ええええ~~~
カステラ部屋の皆様すべてに、愛と心からの拍手を捧げます。
いずみ 2008/11/27(Thu)08:08:02 編集
いずみさま
いらっしゃいませ、いずみさん☆
あああああ、そうして文字にして並べると確かにロイ、酷いへたれっぷりですね・笑
せめてもの救いは最後の

<お姉さまに買われてしまって

が、「お姉さまに飼われてしまって」じゃなかったことでしょうか←まてまてまてまてっ
すみませっ、最近この字が萌えなんです♪違っ

そして最後にエドにぼこられるロイ・マスタングッ。わわわっ、ノリヲさんにつづいて、ロイもドМ説浮上!?
すみません、こんなコメント入れるような人ですが、私もカステラメンバーと一緒にいずみさんの拍手頂いていいものでしょうか・・・・汗

つぐみ 2008/11/27(Thu)22:36:56 編集
つぐみさんへ
もちのろんろん♪でございますよ!!私は読むだけなので、作家の皆様には敬意と賛辞と謝意と愛を、送りますですよ!
(大佐にも!なので、どうかリベンジして欲しい。しかし、いじめたくなるのも多分愛ですね。本当はM大佐は好きじゃないです。シニカルでクールに見せかけて、その実とっともホットな大佐が一番好きです。)
二次創作サイトさまでは、いろんなタイプの登場人物が読めてとても楽しい。活字中毒者のオアシスですわ。
コールドレインもいよいよクライマックスでしょうか?わくわくわく~~~~
いずみ 2008/11/28(Fri)08:50:10 編集
いずみさま
わわわっ☆有難うございますっ(>_<)
こんなへたれに勿体無いお言葉をっ←お前もへたれなのかっ

<シニカルでクールに見せかけて、その実とっともホットな大佐

うわっ、そ・・・それはっ。なんだか想像しただけで眩暈がしそうな素敵な大佐ですっ(>_<) ああああ、どなたかそんな大佐を練成して・・ほ・・し・鼻血っ/////

はいっ、そうなのですよ。
同じ設定・お話しの線上にありながら、書く方によって色々な素敵展開が楽しめるのが、このお部屋の本当に楽しいところです。そしてこうして、お声がけや感想などを直接頂けるというのも、とても嬉しいですねっ(>_<)
有難うございますっ、メンバー一同頑張りますので是非また遊びにいらしてください♪
つぐみ 2008/11/30(Sun)02:37:07 編集
ああ私も!
<シニカルでクールに見せかけて、その実とってもホットな大佐>
須田もそんな大佐が好きですYO!
そんな大佐から一番遠い須田ですが、挙手させて頂きます(汗
ええ、いつまでも<予約>ではいけないかと・爆
ら、来年になってしまうもしれませんが…。
まいこ 2008/12/01(Mon)01:39:53 編集
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ILLUSTRATION BY nyao