-------------●ここは鋼の錬金術師「ロイ×エドSSリレー企画」の二次創作サイトです♪●-------------※全ての画像・テキストの無断掲載持ち帰りはしないでください・初めての方は「about」をお読みください※since07/10/25
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コールドレイン 第20話
「皆様、ご静粛に」
短くも重いく響いたその声に、会場内の空気が冷えた。
逃げ惑う人々の混乱も、怒号も。その声が届くと同時にぴたりと止んだ。スポットライトに照らされているロイに銃口を向けているテロリストの面々でさえそれは同じだった。
声を発したのはファルザーノ。
鷹揚に、紳士的な笑顔で。ただ一言静かにとそれだけを告げた。
けれど、そのワン・ワードはまるで脳をえぐるように、精神に突き刺さるかの深さで、この場の誰彼にも突き刺さった。
喉元にナイフを突き付けられたかのように。
誰もが動きを止めたのだ。
ファルザーノが組んでいた足をゆっくりとほどき、そうして流れるような優雅な動きで立ち上がったのだ。
「どうか皆さま慌てずに。出口の数は少ないですからな。ゆっくりと、慎重にご退場ください。ただし――」
言葉は、穏やかだった。表情も愛想の良い笑顔と言い切れる。けれど、ファルザーノの瞳の奥には愛想も穏やかもない。
ひやりとした殺気を内に秘めたファルザーノの視線がぐるりと会場内を一巡すると、オリヴィエの上で止まる。
「かのオリヴィエ・ミラ・アームストロング中将閣下がこのような場にお越しいただいた、ということはこの屋敷はすでに貴女の配下の者によって取り囲まれていると、そういうことでよろしいのですか?」
「ふん、頭はまわるようだなファルザーノ・コルネオ。この私自ら出てこなくてはならないような仕事ではないのだがね。私の人形を引き取りにきたついでだよ、ついで。まあ、単純な話だ。人身売買が行われているオークションの取り締まりに、仮にも軍部の人間を狙った大々的なテログループの連携。面倒だからとっとと出頭しろ。ファルザーノ、貴様も、そこで、銃など構えている小物どももな」
小物、とオリヴィエに称された覆面の男たちは、その銃口をロイからオリヴィエに向けた。
「お前っ!」
銃口などどこ吹く風でオリヴィエは歩を進める。歩む先には未だスポットライトに照らされているままのロイがいる舞台のほうだ。
「面倒だ。マスタング、小物くらい貴様が片付けろ」
「麗しの中将閣下の命とあらば」
すっと、白い手袋した右手を掲げ、パチンとその指をロイは鳴らした。
手袋は発火布だ。そしてそこには手袋と同じ白の色で錬成陣が描かれている。
ロイが指を鳴らすと同時に、覆面の男たちが手にしている銃が暴発した。
こそっと投下byノリヲ
「皆様、ご静粛に」
短くも重いく響いたその声に、会場内の空気が冷えた。
逃げ惑う人々の混乱も、怒号も。その声が届くと同時にぴたりと止んだ。スポットライトに照らされているロイに銃口を向けているテロリストの面々でさえそれは同じだった。
声を発したのはファルザーノ。
鷹揚に、紳士的な笑顔で。ただ一言静かにとそれだけを告げた。
けれど、そのワン・ワードはまるで脳をえぐるように、精神に突き刺さるかの深さで、この場の誰彼にも突き刺さった。
喉元にナイフを突き付けられたかのように。
誰もが動きを止めたのだ。
ファルザーノが組んでいた足をゆっくりとほどき、そうして流れるような優雅な動きで立ち上がったのだ。
「どうか皆さま慌てずに。出口の数は少ないですからな。ゆっくりと、慎重にご退場ください。ただし――」
言葉は、穏やかだった。表情も愛想の良い笑顔と言い切れる。けれど、ファルザーノの瞳の奥には愛想も穏やかもない。
ひやりとした殺気を内に秘めたファルザーノの視線がぐるりと会場内を一巡すると、オリヴィエの上で止まる。
「かのオリヴィエ・ミラ・アームストロング中将閣下がこのような場にお越しいただいた、ということはこの屋敷はすでに貴女の配下の者によって取り囲まれていると、そういうことでよろしいのですか?」
「ふん、頭はまわるようだなファルザーノ・コルネオ。この私自ら出てこなくてはならないような仕事ではないのだがね。私の人形を引き取りにきたついでだよ、ついで。まあ、単純な話だ。人身売買が行われているオークションの取り締まりに、仮にも軍部の人間を狙った大々的なテログループの連携。面倒だからとっとと出頭しろ。ファルザーノ、貴様も、そこで、銃など構えている小物どももな」
小物、とオリヴィエに称された覆面の男たちは、その銃口をロイからオリヴィエに向けた。
「お前っ!」
銃口などどこ吹く風でオリヴィエは歩を進める。歩む先には未だスポットライトに照らされているままのロイがいる舞台のほうだ。
「面倒だ。マスタング、小物くらい貴様が片付けろ」
「麗しの中将閣下の命とあらば」
すっと、白い手袋した右手を掲げ、パチンとその指をロイは鳴らした。
手袋は発火布だ。そしてそこには手袋と同じ白の色で錬成陣が描かれている。
ロイが指を鳴らすと同時に、覆面の男たちが手にしている銃が暴発した。
こそっと投下byノリヲ
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拍手ぽちっと押していただいた皆様、ありがとうございますううううっ!
叔父ロイ×甥っ子エド話にコメントくださった方!感謝です!
以下、コメ御礼。
■10月12日14時23分ごろの方
返事遅くなってごめんさない。ロイエドですロイエド(笑)
そーですよね、ロイ兄甘いですよねーっ!一緒に住んだらすぐにでも理性壊れると思われますv
コメントありがとうございました。活力です!!
■みか様
いつもありがとう!ロイ兄の鉄壁の忍耐力も流石にそろそろ壊れるかとへへへv
10年もかからないですよ。きっと春にはふふふですv
これからもよろしくお願いたしますv BY ノリヲ
更新のお知らせ
10/10 拍手:叔父ロイ×甥っ子エド「決定の10月・後編」 ノリヲ様v
*前編は通常ページにお引越し
10/03 イラスト:「はろいんロイエド」 ひろむ様v
10/10 拍手:叔父ロイ×甥っ子エド「決定の10月・後編」 ノリヲ様v
*前編は通常ページにお引越し
10/03 イラスト:「はろいんロイエド」 ひろむ様v
10月に入り、肌寒くなってきましたが、如何お過ごしでしょうかっっヽ(^。^)ノ
またまた、でかでかと、お邪魔致します☆☆
風邪、ひかないようにね~!!!
ひろむ 拝