-------------●ここは鋼の錬金術師「ロイ×エドSSリレー企画」の二次創作サイトです♪●-------------※全ての画像・テキストの無断掲載持ち帰りはしないでください・初めての方は「about」をお読みください※since07/10/25
◆ about (1) ◆ 拍手について(1) ◆ お題(長編)・その①「カワウソロイの恩返し」完結(17) ◆ お題その②「コールドレイン」完結(29) ◆ 鉛筆ロイと消しゴムエド(完結)(3) ◆ 黒ねこロイと金の子猫(12) ◆ 叔父(教師)ロイと甥っ子受験生エド(非公開)(0) ◆ 短編・シリアス(1) ◆ 短編・パラレル(1) ◆ gallery(9) ◆ 拍手お返事部屋(21) ◆ カステラ通信(40) ◆ 雑記(6)
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※この第3話より、オリキャラ設定があります。
弟に言われた通りにシャワールームに籠ったのだが、エドワードは熱い湯を浴びるわけでもなく濡れそぼったコートを脱ぐこともせずに、そのまま床に座り込んだだけだった。冷たい雨に冷え切った身体。ずぶぬれになった身体の重み。雨を吸った服の布地は肌にまとわりつき、上手く身体も関節も動かせない。身体が動かないのは何も雨のせいだけではない。この身体の冷たさよりももっと冷えるもの。この身体の重さよりもずっともっと重たく感じている、その理由。
……来なかった。大佐は。
来て欲しかったのか、それとも来なくて良かったのか。それはエドワードにもわからない。
あの場所に来て。そして、あんなうわさは嘘だと、否定してほしかったのか。見合いなどしないと抱きしめて欲しかったのかもしれない。嘘でも、嘘だとわかっても。だけど、来て欲しくもなかった。あの場所で待っていたら、決定的な別れを告げられたのかもしれない。
それを今はまだ聞きたくはなかった。
来なければ、言われなければ。
不安を抱えたままであろうと恋人という関係はまだ白紙にはなっていない。
たとえそれが。決定打を打たれるまでの短い間であろうと。
見合いをして結婚をして?何も言われないままだったら、まだロイを好きなままで居られるのかもしれない。ロイからも好きだと思われていると、そんなふうに自身の心を誤魔化すことさえ出来たのかもしれなくて。……けれどそんなことに耐えられるのだろか?結婚して妻を得たロイをこの目で見ることに?耐えられるわけはない。だけど、聞きたくない。ロイから告げられる別れの言葉など。
このまま何も言わないまま、ロイから何も言わないまま明日という日を迎えるのだろうか?
どちらも選べなくて。ただ雨に打たれ続けていた。
身体が動かない。
重くて、冷たくて。
心も動かない。
ただ、座り込んで。涙さえも凍ったまま。想いも凍りついて。
会いたかった。会いたくなかった。
会えば理由を問い詰めてしまう。自分を捨ててまで手にする未来など本当に欲しいのかと。女々しい感情だ。自分はロイよりも優先するものがあるというのに。ロイも、自分より優先しなければならない目的があると知っていたのに。
なのに。わかっているのにわかっていなかった。
ロイは上を目指す。そのために取れるべき手段はすべて取る。
その覚悟と決意を知っていたはずなのに。
両立などするわけがないのだ。目標と自分と。どちらか一つを選べと言われたのなら、エドワード自身だって恋人ではなく目的を選ぶ。それが償いで……しなければ自身を厭うまでになる。もしも、自分が弟の身体を取り戻すことを放棄して恋人を選ぶのなら。そんなものはいつか必ず瓦解する選択でしかない。ロイにも、目的のためにそんな手段を取るなと、自分を優先しろなんて。言えるわけはないのだ。どんなに心が痛んでも、それはできない。してはならない。ならば受け入れなければならないのだ。この痛みも重さも冷たさも。
いくら心が嫌だと叫んでも。
事実は、一つ。明日ロイは見合いをするのだろう。
そして、その結果は……。それは考えずともわかってしまう。目的のためには明日の見合いを断る理由などなくて。むしろ、これを好機にロイは上への足がかりを掴むのだろう。
止める権利など、自分にはない。
頭では、わかっている。これが正しい道のはずだ。
今でなくともいずれやって来たはずの未来なのだ。
それが今、現実になっただけ。覚悟なんてとっくにしていたはずだった。
なのに……。
冷えた心は動かない。このまま固く冷たくなってしまいそうで。
誰か、助けて。
心の奥底では助けを求める。そんな言葉を胸の奥で何度も叫ぶ。助けてなんて、言ったところで誰も助けてはくれないなんてコト、とっくの昔に知っているのに。
神に願う。祈りを捧げる。どうか頼むから、と。
無意味なことだとわかっているのに。現実を変えるのは自分の意志。変えたいのなら自分の足で立って歩いて、自分の手でつかみ取る。そう、わかっているのに。今までそうしてきたというのに。
助けて欲しいと叫ぶ心を抑えることができないのだ。初めからわかっていたことなのにと、割りきろうとしても悲しみに叫ぶ心は悲鳴を上げる。
こんな心など雨に流れて消えてしまえばいいのに……。
エドワードはただ一人で膝を抱え続けていた。
「ただいま。……兄さん?」
想いに沈んでいたせいで、アルフォンスが帰ってきたことにエドワードは気がつかなかった。バスルームの床にただ、座り込んで。虚ろな目を空に彷徨わせていただけだ。そんなエドワードを見たアルフォンスは、浴室のドアのところから無理やりに柔らかい声をかけた。
「まだそんなままでいたの、兄さん。早くシャワー浴びなよ、風邪ひくよ?」
けれどエドワードはアルフォンスの方を見ることすらしなかった。何も見たくない、聞きたくない。このまま世界が凍ればいいのに、と。エドワードは言葉ではなく全身でそう語っているようだった。アルフォンスはエドワードの態度には構わず、また、返事なども待たずに、ゆっくりと言葉を重ねていった。
「さっきヒューズさんに会ったんだ」
ロイの親友の名に、エドワードはほんの少しだけ眉を顰めた。今はロイに繋がる言葉など何一つ聞きたくはなかったのだ。
「これ、もらってきたんだヒューズさんに。それから兄さんに潜入捜査を頼みたいって言ってたよ」
軍務などこなせるような気分ではない。それ以前にエドワードはこの場所からもう動けなかった。
「シャワー浴びて、早く。そしたらヒューズさんに聞いてきたこと兄さんに話すよ」
エドワードは沈み込んだまま動かない。アルフォンスのほうに顔を向けることすらしなかった。が、アルフォンスはそんなエドワードの態度に構うことなく封筒の中から二枚の書類を取り出した。
「これ、ヒューズさんから受け取ったんだ。一枚目は明日の大佐のお見合いの詳細内容」
聞きたくない、そんな話など。エドワードは耳をふさぎたかった。そうしなかったのは冷たく重い腕も心も全くと言っていいほど動かなかったからだ。
「もう一枚は……大佐の暗殺と東部全体を転覆させる規模のテロ計画に関する報告書」
暗殺との単語を聞いてもエドワードは身じろぎもしなかった。もう全て凍りついたかのように動かない。動けない。
「詳しい話は身体あっためてもらった後で。でもね、兄さん。先に一つだけ言っておくよ。大佐のお見合いは……結婚とかじゃなくて、裏に絶対に何かある」
ぴくりと、肩が揺れた。そしてほんのわずかに目線だけ上げてきたエドワードにアルフォンスはその二枚の書類を指し示した。
「この二通、比べて見てよ。大佐のお見合い相手の名前はフィオレッナ・コルネオって女性。それからこっち、大佐暗殺計画に関係がある人達の名前の中にね、ファルザーノ・コルネオの名があるんだ。兄さんも知ってるよね、コルネオ家と言ったら……」
アメストリス建国時から代々の大総統を経済面から支えてきたコルネオ家。軍事国家のこの国で、軍人以外に政治や軍事に介入できるだけの経済力を持つ家など数はそれど多くはない。その内の一つ、現当主の名がファルザーノで、その一人娘の名がフィオレッナである。
「上流階級ってやつ、ボクなんかにはわからないけど。どー考えてもおかしいでしょ?……もしかしたら、お見合いっていうのは名目で、大佐は何かを掴みに行くんじゃないの?」
瞬間、エドワードの金色の目にわずかな光が戻った。
アメストリスは軍事国家だ。大総統を頂点に国の政治は展開される。だが、戦争をしているだけで国が成り立つわけはない。敵国に囲まれていればいつ何時戦争が勃発するのかもわからず、かと言って国内が安定しているわけでもない。多発するテロや紛争。それを強力な軍事力で抑えつけているだけにすぎないのだ。戦争には金がかかる。紛争ぼっ発を抑えるための平和維持にもまたしかり。国民から税金を徴収し、それを無駄なく配分したとしても。これだけの軍事力を維持するのは莫大な費用がかかる。武器や弾薬、戦闘を続ける兵士の輸送に食糧費、それだけでも莫大な資金だ。現在のアメストリスは南や北の大国と国境線で睨みあい、尚且つ西の国境では小競り合いと言った戦闘を繰り返している状態だ。東は大きな戦乱こそ現在はないとは云えども治安は決して良くはないのだ。大規模なテロを未然に防いでいるからこそ一見安全のように思われるだけで、内情はそうではない。国中が戦いの備えをしているような現状では金などそれこそ右から左へと流れるようになくなっていく。しかし、これほどまでに資金を投入し戦闘を継続していてもアメストリスは経済的な破綻など起こしたことはない。国を軍事面ではなく経済の面から支えてきたいくつかの企業や名家があるからだ。そのうちの一つが代々のコルネオ家の当主だ。合法・非合法問わず、ありとあらゆる経済手段によってアメストリスに富を、つまり金をもたらし、その軍事力を支えてきた。軍事以外の、アメストリスのもう一つの柱といっても過言でないかもしれない。事実、コルネオ家の推定資産は小国の王などよりも莫大だともうわさされている。膨れ上がった軍部の維持費、その不足分程度を捻出することなどは簡単なコトだろう。むしろ戦争を利用して、そこから利益を得ているのであるのなら。戦乱や闘争が起きれば起きるだけ、コルネオ家は栄えることになる。まあそれはコルネオ家のみに限ったことではないのだが。同様にアメストリスを影から支えるものは多いのだ。武器商人などもその一例だ。そしてそれらの者たちが非合法組織のテロ組織とつながって、戦乱をさらに激化させ、利益を得ているなどということも往々にしてよくあることだった。ロイがこの国の頂点に立ち、そして民主国家を設立するという目的を鑑みれば、いずれ取り除かなくてはならない勢力の一つだった。
その中でも今まで一分の隙を見せずにいたコルネオ家が、見合いという手段でロイに近付き、そして裏では暗殺をもくろんでいるらしい。そんな情報を入手した以上、見合いを断る理由などなくて。寧ろこれは今まで狙ってきた好機だと思えた。ガードが固く外堀から攻撃を仕掛けることができないのなら内堀に入ってそこから瓦解させるというのも戦いに勝つためのセオリーのひとつだ。そのためならば、結婚さえも単なる手段として取ることも吝かではないのだと。
その、つもりだった。覚悟はできていた。
……自身の心以外は。
少なくともこれは見合いという名の戦場だ。お互いの喉元に見えない剣を向けあって、共に相手を出し抜こうと、そう示された挑戦状。それが明日の見合いの内実。ロイはこれを機に国の安寧を邪魔する勢力の、その一端でも潰す気でいたのだ。けれど見合い一回きりの機会で。あの狡猾なコルネオ家の内側に入れるとは思えなかった。当然時間がかかるだろうことは分かっている。もしかすると結婚という手段を持ってして、何年もの時間を掛けて挑まなければならないのかもしれない。
けれどこれは自身の目的を達するためにはやらねばならないこと。
そうすることをロイは決めた。誰に強制されるでもなく自身で、自分の決断で。
そうしなければ倒せるような相手ではないと。
覚悟を、決めたはずなのに。
なのに。
「エド、ワード……」
かすれた声で、ロイは恋人の名を呼ぶ。そのささやかな音声は激しさを増した雨音にかき消されてしまう。
見合いも結婚も。それは嘘のもので。これは平和な未来を掴むための一つの手段でしかないのだと、愛しているのは君だけだと。そう言い訳をしたかった。けれど言わなかった。いや、言えなかった。
こんな手段をとれば誤解どころではない。
こんな手段を取る自分をあの真っ直ぐな子供は許さないだろう。それがわかっているからこそ。
冷たい雨に打たれ続けるエドワードのあの姿を、抱きしめることもできずにただ遠くから見詰めていただけだった。なにも告げずに明日の見合いの臨むことの方がよほど卑怯な行いだとわかっていたのだが。けれど……。
鈍色の空から、まるで何かを責めるように降り続いている冷たい雨。じわりじわりと心の奥底までも侵食していく。あの小さな身体をこの腕の中に抱きしめて、守ってやりたかったと思うのに。せめて心の中だけでも想い続けていたいと願うのに。
「私にはもう……そんな資格はない、な」
愛しているから信じて欲しいと、そんな言葉は嘘にしか聞こえないだろう。酷い男だと嫌われてしまうかもしれない。それが怖くて、雨に打たれるエドワードをただ見るだけしかできなかったのかもしれない。こんな手段を取ることを決めたのは自分自身。決意は、した。自分から別れることを。そのはずだった。だが、彼から厭われることには耐えられそうもなかった。
けれど……、と言い訳と取られるような思考は何度も何度もいつまでもロイの思考を占めてしまう。
「さよなら、エドワード……」
彼を想えるのは今夜一晩限り。いっそこのまま冷たい雨の夜が明けなければいい。
ロイは歯を食いしばり、天を睨みつける。けれどそこにはロイの望んだ金の光はほんの一筋すらもない。ただ、降り注ぐのは冷たい雨。振り仰いだところで暗く光のない鈍色の空が広がるばかり。
冷たい雨。痛いほどに。
雨は、降る。冷たく、重くそして激しく。ロイの心の中にも。
けれど、望もうが望むまいがいずれ雨は上がる。変わらないものなど何一つないのだ。今日は冷たい雨が降るこの空から、明日に降り注ぐのは更なる雨かそれとも陽光?
それを待つのではなく。自らの手でと。エドワードは座り込んでいた冷たい床から立ち上がり、真っ直ぐな視線をアルフォンスへと向けた。
「アル。その話……詳しく教えてくれ」
未来をと望むなら、うずくまって助けを待つのではなく。
いつだって自らの手と足で。
立って歩け、前へ進め。後悔などこれ以上しないために。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第三話担当ノリヲでした。
事件もの事件もの、と唱えながら下書きしたら説明ネームが多すぎ……。減点対象ですね…。
では次の方へバトンタッチv
弟に言われた通りにシャワールームに籠ったのだが、エドワードは熱い湯を浴びるわけでもなく濡れそぼったコートを脱ぐこともせずに、そのまま床に座り込んだだけだった。冷たい雨に冷え切った身体。ずぶぬれになった身体の重み。雨を吸った服の布地は肌にまとわりつき、上手く身体も関節も動かせない。身体が動かないのは何も雨のせいだけではない。この身体の冷たさよりももっと冷えるもの。この身体の重さよりもずっともっと重たく感じている、その理由。
……来なかった。大佐は。
来て欲しかったのか、それとも来なくて良かったのか。それはエドワードにもわからない。
あの場所に来て。そして、あんなうわさは嘘だと、否定してほしかったのか。見合いなどしないと抱きしめて欲しかったのかもしれない。嘘でも、嘘だとわかっても。だけど、来て欲しくもなかった。あの場所で待っていたら、決定的な別れを告げられたのかもしれない。
それを今はまだ聞きたくはなかった。
来なければ、言われなければ。
不安を抱えたままであろうと恋人という関係はまだ白紙にはなっていない。
たとえそれが。決定打を打たれるまでの短い間であろうと。
見合いをして結婚をして?何も言われないままだったら、まだロイを好きなままで居られるのかもしれない。ロイからも好きだと思われていると、そんなふうに自身の心を誤魔化すことさえ出来たのかもしれなくて。……けれどそんなことに耐えられるのだろか?結婚して妻を得たロイをこの目で見ることに?耐えられるわけはない。だけど、聞きたくない。ロイから告げられる別れの言葉など。
このまま何も言わないまま、ロイから何も言わないまま明日という日を迎えるのだろうか?
どちらも選べなくて。ただ雨に打たれ続けていた。
身体が動かない。
重くて、冷たくて。
心も動かない。
ただ、座り込んで。涙さえも凍ったまま。想いも凍りついて。
会いたかった。会いたくなかった。
会えば理由を問い詰めてしまう。自分を捨ててまで手にする未来など本当に欲しいのかと。女々しい感情だ。自分はロイよりも優先するものがあるというのに。ロイも、自分より優先しなければならない目的があると知っていたのに。
なのに。わかっているのにわかっていなかった。
ロイは上を目指す。そのために取れるべき手段はすべて取る。
その覚悟と決意を知っていたはずなのに。
両立などするわけがないのだ。目標と自分と。どちらか一つを選べと言われたのなら、エドワード自身だって恋人ではなく目的を選ぶ。それが償いで……しなければ自身を厭うまでになる。もしも、自分が弟の身体を取り戻すことを放棄して恋人を選ぶのなら。そんなものはいつか必ず瓦解する選択でしかない。ロイにも、目的のためにそんな手段を取るなと、自分を優先しろなんて。言えるわけはないのだ。どんなに心が痛んでも、それはできない。してはならない。ならば受け入れなければならないのだ。この痛みも重さも冷たさも。
いくら心が嫌だと叫んでも。
事実は、一つ。明日ロイは見合いをするのだろう。
そして、その結果は……。それは考えずともわかってしまう。目的のためには明日の見合いを断る理由などなくて。むしろ、これを好機にロイは上への足がかりを掴むのだろう。
止める権利など、自分にはない。
頭では、わかっている。これが正しい道のはずだ。
今でなくともいずれやって来たはずの未来なのだ。
それが今、現実になっただけ。覚悟なんてとっくにしていたはずだった。
なのに……。
冷えた心は動かない。このまま固く冷たくなってしまいそうで。
誰か、助けて。
心の奥底では助けを求める。そんな言葉を胸の奥で何度も叫ぶ。助けてなんて、言ったところで誰も助けてはくれないなんてコト、とっくの昔に知っているのに。
神に願う。祈りを捧げる。どうか頼むから、と。
無意味なことだとわかっているのに。現実を変えるのは自分の意志。変えたいのなら自分の足で立って歩いて、自分の手でつかみ取る。そう、わかっているのに。今までそうしてきたというのに。
助けて欲しいと叫ぶ心を抑えることができないのだ。初めからわかっていたことなのにと、割りきろうとしても悲しみに叫ぶ心は悲鳴を上げる。
こんな心など雨に流れて消えてしまえばいいのに……。
エドワードはただ一人で膝を抱え続けていた。
「ただいま。……兄さん?」
想いに沈んでいたせいで、アルフォンスが帰ってきたことにエドワードは気がつかなかった。バスルームの床にただ、座り込んで。虚ろな目を空に彷徨わせていただけだ。そんなエドワードを見たアルフォンスは、浴室のドアのところから無理やりに柔らかい声をかけた。
「まだそんなままでいたの、兄さん。早くシャワー浴びなよ、風邪ひくよ?」
けれどエドワードはアルフォンスの方を見ることすらしなかった。何も見たくない、聞きたくない。このまま世界が凍ればいいのに、と。エドワードは言葉ではなく全身でそう語っているようだった。アルフォンスはエドワードの態度には構わず、また、返事なども待たずに、ゆっくりと言葉を重ねていった。
「さっきヒューズさんに会ったんだ」
ロイの親友の名に、エドワードはほんの少しだけ眉を顰めた。今はロイに繋がる言葉など何一つ聞きたくはなかったのだ。
「これ、もらってきたんだヒューズさんに。それから兄さんに潜入捜査を頼みたいって言ってたよ」
軍務などこなせるような気分ではない。それ以前にエドワードはこの場所からもう動けなかった。
「シャワー浴びて、早く。そしたらヒューズさんに聞いてきたこと兄さんに話すよ」
エドワードは沈み込んだまま動かない。アルフォンスのほうに顔を向けることすらしなかった。が、アルフォンスはそんなエドワードの態度に構うことなく封筒の中から二枚の書類を取り出した。
「これ、ヒューズさんから受け取ったんだ。一枚目は明日の大佐のお見合いの詳細内容」
聞きたくない、そんな話など。エドワードは耳をふさぎたかった。そうしなかったのは冷たく重い腕も心も全くと言っていいほど動かなかったからだ。
「もう一枚は……大佐の暗殺と東部全体を転覆させる規模のテロ計画に関する報告書」
暗殺との単語を聞いてもエドワードは身じろぎもしなかった。もう全て凍りついたかのように動かない。動けない。
「詳しい話は身体あっためてもらった後で。でもね、兄さん。先に一つだけ言っておくよ。大佐のお見合いは……結婚とかじゃなくて、裏に絶対に何かある」
ぴくりと、肩が揺れた。そしてほんのわずかに目線だけ上げてきたエドワードにアルフォンスはその二枚の書類を指し示した。
「この二通、比べて見てよ。大佐のお見合い相手の名前はフィオレッナ・コルネオって女性。それからこっち、大佐暗殺計画に関係がある人達の名前の中にね、ファルザーノ・コルネオの名があるんだ。兄さんも知ってるよね、コルネオ家と言ったら……」
アメストリス建国時から代々の大総統を経済面から支えてきたコルネオ家。軍事国家のこの国で、軍人以外に政治や軍事に介入できるだけの経済力を持つ家など数はそれど多くはない。その内の一つ、現当主の名がファルザーノで、その一人娘の名がフィオレッナである。
「上流階級ってやつ、ボクなんかにはわからないけど。どー考えてもおかしいでしょ?……もしかしたら、お見合いっていうのは名目で、大佐は何かを掴みに行くんじゃないの?」
瞬間、エドワードの金色の目にわずかな光が戻った。
アメストリスは軍事国家だ。大総統を頂点に国の政治は展開される。だが、戦争をしているだけで国が成り立つわけはない。敵国に囲まれていればいつ何時戦争が勃発するのかもわからず、かと言って国内が安定しているわけでもない。多発するテロや紛争。それを強力な軍事力で抑えつけているだけにすぎないのだ。戦争には金がかかる。紛争ぼっ発を抑えるための平和維持にもまたしかり。国民から税金を徴収し、それを無駄なく配分したとしても。これだけの軍事力を維持するのは莫大な費用がかかる。武器や弾薬、戦闘を続ける兵士の輸送に食糧費、それだけでも莫大な資金だ。現在のアメストリスは南や北の大国と国境線で睨みあい、尚且つ西の国境では小競り合いと言った戦闘を繰り返している状態だ。東は大きな戦乱こそ現在はないとは云えども治安は決して良くはないのだ。大規模なテロを未然に防いでいるからこそ一見安全のように思われるだけで、内情はそうではない。国中が戦いの備えをしているような現状では金などそれこそ右から左へと流れるようになくなっていく。しかし、これほどまでに資金を投入し戦闘を継続していてもアメストリスは経済的な破綻など起こしたことはない。国を軍事面ではなく経済の面から支えてきたいくつかの企業や名家があるからだ。そのうちの一つが代々のコルネオ家の当主だ。合法・非合法問わず、ありとあらゆる経済手段によってアメストリスに富を、つまり金をもたらし、その軍事力を支えてきた。軍事以外の、アメストリスのもう一つの柱といっても過言でないかもしれない。事実、コルネオ家の推定資産は小国の王などよりも莫大だともうわさされている。膨れ上がった軍部の維持費、その不足分程度を捻出することなどは簡単なコトだろう。むしろ戦争を利用して、そこから利益を得ているのであるのなら。戦乱や闘争が起きれば起きるだけ、コルネオ家は栄えることになる。まあそれはコルネオ家のみに限ったことではないのだが。同様にアメストリスを影から支えるものは多いのだ。武器商人などもその一例だ。そしてそれらの者たちが非合法組織のテロ組織とつながって、戦乱をさらに激化させ、利益を得ているなどということも往々にしてよくあることだった。ロイがこの国の頂点に立ち、そして民主国家を設立するという目的を鑑みれば、いずれ取り除かなくてはならない勢力の一つだった。
その中でも今まで一分の隙を見せずにいたコルネオ家が、見合いという手段でロイに近付き、そして裏では暗殺をもくろんでいるらしい。そんな情報を入手した以上、見合いを断る理由などなくて。寧ろこれは今まで狙ってきた好機だと思えた。ガードが固く外堀から攻撃を仕掛けることができないのなら内堀に入ってそこから瓦解させるというのも戦いに勝つためのセオリーのひとつだ。そのためならば、結婚さえも単なる手段として取ることも吝かではないのだと。
その、つもりだった。覚悟はできていた。
……自身の心以外は。
少なくともこれは見合いという名の戦場だ。お互いの喉元に見えない剣を向けあって、共に相手を出し抜こうと、そう示された挑戦状。それが明日の見合いの内実。ロイはこれを機に国の安寧を邪魔する勢力の、その一端でも潰す気でいたのだ。けれど見合い一回きりの機会で。あの狡猾なコルネオ家の内側に入れるとは思えなかった。当然時間がかかるだろうことは分かっている。もしかすると結婚という手段を持ってして、何年もの時間を掛けて挑まなければならないのかもしれない。
けれどこれは自身の目的を達するためにはやらねばならないこと。
そうすることをロイは決めた。誰に強制されるでもなく自身で、自分の決断で。
そうしなければ倒せるような相手ではないと。
覚悟を、決めたはずなのに。
なのに。
「エド、ワード……」
かすれた声で、ロイは恋人の名を呼ぶ。そのささやかな音声は激しさを増した雨音にかき消されてしまう。
見合いも結婚も。それは嘘のもので。これは平和な未来を掴むための一つの手段でしかないのだと、愛しているのは君だけだと。そう言い訳をしたかった。けれど言わなかった。いや、言えなかった。
こんな手段をとれば誤解どころではない。
こんな手段を取る自分をあの真っ直ぐな子供は許さないだろう。それがわかっているからこそ。
冷たい雨に打たれ続けるエドワードのあの姿を、抱きしめることもできずにただ遠くから見詰めていただけだった。なにも告げずに明日の見合いの臨むことの方がよほど卑怯な行いだとわかっていたのだが。けれど……。
鈍色の空から、まるで何かを責めるように降り続いている冷たい雨。じわりじわりと心の奥底までも侵食していく。あの小さな身体をこの腕の中に抱きしめて、守ってやりたかったと思うのに。せめて心の中だけでも想い続けていたいと願うのに。
「私にはもう……そんな資格はない、な」
愛しているから信じて欲しいと、そんな言葉は嘘にしか聞こえないだろう。酷い男だと嫌われてしまうかもしれない。それが怖くて、雨に打たれるエドワードをただ見るだけしかできなかったのかもしれない。こんな手段を取ることを決めたのは自分自身。決意は、した。自分から別れることを。そのはずだった。だが、彼から厭われることには耐えられそうもなかった。
けれど……、と言い訳と取られるような思考は何度も何度もいつまでもロイの思考を占めてしまう。
「さよなら、エドワード……」
彼を想えるのは今夜一晩限り。いっそこのまま冷たい雨の夜が明けなければいい。
ロイは歯を食いしばり、天を睨みつける。けれどそこにはロイの望んだ金の光はほんの一筋すらもない。ただ、降り注ぐのは冷たい雨。振り仰いだところで暗く光のない鈍色の空が広がるばかり。
冷たい雨。痛いほどに。
雨は、降る。冷たく、重くそして激しく。ロイの心の中にも。
けれど、望もうが望むまいがいずれ雨は上がる。変わらないものなど何一つないのだ。今日は冷たい雨が降るこの空から、明日に降り注ぐのは更なる雨かそれとも陽光?
それを待つのではなく。自らの手でと。エドワードは座り込んでいた冷たい床から立ち上がり、真っ直ぐな視線をアルフォンスへと向けた。
「アル。その話……詳しく教えてくれ」
未来をと望むなら、うずくまって助けを待つのではなく。
いつだって自らの手と足で。
立って歩け、前へ進め。後悔などこれ以上しないために。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第三話担当ノリヲでした。
事件もの事件もの、と唱えながら下書きしたら説明ネームが多すぎ……。減点対象ですね…。
では次の方へバトンタッチv
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波乱と希望の予感が封じられているような気がする。
さぁ、その手に掴むか否や?
その手に掴むものは何だ?
乱入失礼多謝 m(--;)m
byさと。
ロイは、静かにそこに佇んでいた。
もう既にそこにはないその姿を、ただただ脳裏に焼き付けたくて。
辺りには人気も、明かりもなく・・・・。
静かに振り注ぐ雨音だけが妙に耳についた。
ふっ、と・・・。
公園の街灯が暗い空に明かりを灯し始めた。
曇っていて日中との温度差があまりなかったとはいえ、やはり夕刻になり冷え込んだのか。
肌に触れる雨の温度が、下がったような気がした。
「冷たいな・・・・・」
闇に紛れて落ちる雫は色と存在を消してしまい、自分の身体に触れる瞬間だけ・・・・それを感じることが出来る。
ポツポツと落ちる冷たい雫は、静かに自分の体を伝い服を重たく濡らしてゆく。
ロイは暗く光のない空を振り仰いだ。
今日の雨を忘れない。
きっと、一生・・・・・・私は今日の雨を忘れないだろう。
ずっと見ていた。
濡れる君の姿。
肩を落とし、私を待つ君を。
ただただ、黙って見ていた。
声をかけることもせず、自分がこんな近くまで来ていることすら知らせずに。
静かに漆黒の瞳を閉じれば。
今でも雨に打たれていた彼の姿ははっきりと瞼の裏に浮ぶ。
振り仰いだ顔に雨がもろに当たるのを感じる。
頬に当たる雨は痛くはないが、心は痛かった・・・。
忘れない。
この冷たい雨を。
悲しみに濡れる君の姿。
ここで、この場所でずっと雨に濡れることも構わず君は私を待っていてくれた。
君は来てくれて、そして私を待っていてくれた。
それだけで十分だった。
その事実だけで、自分は一生歩いてゆける。
例え横に並んで歩くのが君でなくても、だ。
「なんだよ~・・・・そんなことするくらいなら、豆っこがいる間に声かけりゃよかっただろ?」
ロイは驚いたふうもなく、瞳を開くと・・・・・空へ向けていた顔を声の主へと向けた。
気配を殺していたのか驚くほど近くに黒い傘を差したヒューズが、困ったような顔をして立っていた。
ヒューズはゆっくりとロイに近づくと傘をさしかけた、が。
既に完全に雨で色の変わったロイの軍服に視線を止めて。
それが意味がない行為であることに気付いて、大きくため息を一つつくと。
自分も傘をたたんで、ロイと同じように雨に打たれた。
「うをっ、冷てぇ~・・・・・豆っこも冷えたろうなぁ?オートメールなんぞ抱えてるからなぁ」
そう言いながらヒューズはちらりと親友の顔を盗み見るが、暗がりであることも手伝ってかはっきりとした表情は掴めない。
ヒューズの言う通り、オートメールはよくも悪くも温度を吸収する。
この雨の冷たさを吸収したオートメールは、さぞかし彼の体を冷やしたことだろう。
そんなことは今更指摘されるまでもなくよくわかっている。
「何しに来た・・・・・ヒューズ」
声は坦々として感情が読みとれない。
「何ってそりゃ。バカな親友の目を覚まさせる為に・・・かな。これぐらいの雨じゃお前さんの重たい瞼は開かないだろぉ?」
わざとだろう・・・・・明るい口調で返してきたヒューズにもやはりロイの感情が動いた気配はない。
そしてロイはその問いには答えず、ただ静かに視線を逸らした。
「お前さんのこった。なんか事情があるんだろ」
そう言ったヒューズの表情も声音も、今までとはうって変わって急に真面目なものになった。
視線は逸らされたままだったが、顔など見ずとも空気を読むことに長けたロイにはきっとそれは伝わったことだろう。
「買いかぶるのは自由だが、私はそんなに凄い人間じゃないさ。お前が一番よく知っているだろう?私は上に行く為に手段を選んでる場合ではないんだ」
「一番大事なものを見間違えても・・・か?」
そう言いながらヒューズはぬかるみに残った、小さな足跡に視線を向けた。
街灯のすぐ下にあった為に暗がりでもはっきりとその形が見える。
片方だけしっかりとついたその足跡は恐らくオートメールの重みによるものだろう。
既に彼の姿がみえなくなって久しい。
だが、今ならまだ間に合うと・・・・追いかけるのに遅くはないとヒューズはそう言っているのだ。
この親友はよくも悪くも男の心中を透かして見る。
親友相手に嘘は無駄だと観念したのか。
ロイはふっと口元を綻ばせると、逸らしていた視線をヒューズに向けた。
「いいんだ、待ってくれていた・・・・・・それだけで十分だ」
それだけ言い残すと、すっと踵を返した。
「あっ、おいっ、待てよ」
ヒューズの制止も聞かず、ロイは後ろ手に軽く手をあげるとそのままその場から姿を消した。
「ロイ・・話はまだ・・」
ヒューズが後を追いかけようとして、一歩踏み出した瞬間。
「っ!・・っと・・・・なんだ?」
足元に違和感を感じて・・・・足をどけると。
そこには、一枚の封筒が落ちていた。
ぬかるみに落ちて汚れてしまっていたが、拾い上げたそれはえらく上質な封筒だ。
清楚な色調の封筒で、高尚なことに蝋で封が施されている。
一目で上流社会のそれと知れる。
パチンとヒューズはその封筒を忌々しげに指で弾いた。
封筒は雨に濡れたせいで、重たい音をたててくしゃりと歪んだ。
封など開かなくても中身はわかっている。
恐らく・・・・・・・明日、ロイの為に設定された見合いの案内状。
司令部中、その話でもちきりだ。
「あれ」
キーの高い少年の声が、人気のない公園に響いた。
ヒューズが振り返るとそこにはアルフォンスの姿があった。
「ああ、やっぱりヒューズ中佐だ。暗がりだから一瞬人違いかと・・・・・・」
そう言いながらアルフォンスはガシャリガシャリと重たい足音を響かせて近づいて来た。
「どうしたんですか、傘・・・・・持ってるのにささないで」
ヒューズの手元にあるたたまれた傘を見つけて、アルフォンスは首を傾げるようなそぶりを見せた。
「おおっ、アル・・・・・」
ヒューズはその顔をアルフォンスに向けると、まるで悪戯を思いついた子供のようににかっと笑う。
この年でそれが似合うからこの男は不思議だ。
「珍しいな、今日は一人か?」
「なんか・・・・・兄さん一人にして欲しいみたいで。あ、そう言われた訳じゃないんですけど」
少し・・・・・語尾が濁ったな、とヒューズは思った。
その鎧の姿故に表情などない。
だが声の微妙なトーンは彼の感情をとてもよく表していて。
兄を気遣う弟の優しさが、先ほどの一言に滲み出ているようだった。
恐らくロイと会うことが叶わず、エドワードは酷く落ち込んだ心を引きずったままに・・・・・この弟の元に帰ったに違いない。
目に浮かぶようで、考えただけで心が苦しくなった。
暫く黙り込んでいたヒューズだが。
「なぁ、頼みがあるんだ・・・・・・明日なんだがな、あるパーティへの潜入捜査に協力して欲しいんだ」
いつになく真顔で頼まれて、アルフォンスは少なからず困惑気味のようで。
頭の部分がガシャリと音を立てた。
「えっ・・・・と。あの、軍法会議所・・・・の、ですか?」
「まぁ、そんなとこだ。悪いんだけどな、この仕事・・・・出来たら豆ッこに頼みたいんだ」
ロイにはナイショな?そう言った男はやはり子供のように笑ったのだった。
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すみません、春休みのせいで本当に遅くなってしまいました(ぺこり)←遅筆もだろうっ
樹さんの綺麗でシリアスな世界観を壊していないことを祈るばかりです~(涙)
色々と好き勝手な設定を文中にふっておりますが、どうぞお次の方の素敵な解釈をお待ちしております←って謎解きじやないから(汗)
「真実は一つ」じゃないし、「あり得ない」なんてことは何もありません(爆)ここがリレーの面白いところですね~。
つぐみ拝
ノリヲさんからお返事を頂いています♪
4月6日2:26の拍手ぽちっと押していただいた方、エド一途ですかありがとです☆まだまだ彼には苦労してもらいますよえへへ。来月までお待ちいただけると嬉しいです。
4月6日2:26の拍手ぽちっと押していただいた方、エド一途ですかありがとです☆まだまだ彼には苦労してもらいますよえへへ。来月までお待ちいただけると嬉しいです。
拍手小話更新しました♪
第4話です。
前作(第3話)は「叔父(教師)ロイと甥っ子受験生エド」にお引越ししました(^^)
ノリヲさん、ありがとうございますvv
第4話です。
前作(第3話)は「叔父(教師)ロイと甥っ子受験生エド」にお引越ししました(^^)
ノリヲさん、ありがとうございますvv