忍者ブログ
-------------●ここは鋼の錬金術師「ロイ×エドSSリレー企画」の二次創作サイトです♪●-------------※全ての画像・テキストの無断掲載持ち帰りはしないでください・初めての方は「about」をお読みください※since07/10/25
カテゴリー
 ◆ about (1)  ◆ 拍手について(1)  ◆ お題(長編)・その①「カワウソロイの恩返し」完結(17)  ◆ お題その②「コールドレイン」完結(29)  ◆ 鉛筆ロイと消しゴムエド(完結)(3)  ◆ 黒ねこロイと金の子猫(12)  ◆ 叔父(教師)ロイと甥っ子受験生エド(非公開)(0)  ◆ 短編・シリアス(1)  ◆ 短編・パラレル(1)  ◆ gallery(9)  ◆ 拍手お返事部屋(21)  ◆ カステラ通信(40)  ◆ 雑記(6)
 プロフィール
HN:
ロイエド好き6人組!
性別:
女性
 最新コメント
[03/11 つぐみ]
[03/11 つぐみ]
[02/20 七緒 樹]
[02/19 NONAME]
[02/16 まいこ]
[10/08 ノリヲ]
[10/08 まいこ]
[05/29 NONAME]
[05/23 まいこ]
[03/05 まいこ]
 カウンター
 ブログ内検索
 アクセス解析
[14]  [15]  [16]  [17]  [18]  [19]  [20]  [21]  [22]  [23]  [24
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

たくさんの拍手、ありがとうございます!感謝感激です。
お越しいただいている皆様もありがとう。
これからもこの「カステラ部屋」をどうぞよろしくv

みか様
こちらにもありがとうございますv LOVEです。
合格&ゲットに向けて頑張らせます。
とりあえず2月は受験当日話ですかね~。がんばれエドワード!声援よろしくです。

ノリヲ
PR

一年の計は元旦にあり!?

                  ~黒猫ロイの野望と金色の仔猫・お正月編~ まいこ作

 

 

新年明けまして。

どうぞ、本年も宜しく。

はっはっはっ、今年も良い年になりそうですな。

 

等など、賑やかな新年の挨拶が玄関先から聞こえる。

 

「ああ、そうか。今日は元旦だったな」

 

う~んっ、とロイはぽかぽか陽の当たる縁側で大きく背伸び。

 

「ん?あの子はどこにいるんだ…」

 

いつもいるお気に入りの縁側にはいなかった。せっかく添い寝をしようと思っていたのに、お目当ての金色の仔猫はいなくて。

でも、ぽかぽか陽射しに負けて、ロイは一匹でお昼寝をしてしまった。

 

まったく私とした事が。

 

でも真冬の日向を無視できる猫などいやしない。ちょびっと自己嫌悪。

 

 

招かれたお客様とどさくさに紛れて客間に入ると、そこには魅力的な冬の必需品「こたつ」が眩しい。

「やはり冬はコタツですな」

「うんうん、しかもみかんもある。あとおせんべいがあれば…」

「つべこべ言わず、そこに入りな」

 

何とも賑やかなお客様はもちろん、ロイもいそいそとコタツへ向かった。

そこへ。

 

「にゃぁ」

 

コタツの中から、可愛い鳴き声と共に顔をだしたのは。

 

「なんだアル、コタツの中で寝ていたのか?」

「おぉ、なんとも可愛い仔猫ですな」

「うんうん、キュートだ」

 

亜麻色の小さな仔猫の姿に、飼い主イズミとお客様ホーエンハイム氏とブラッドレイ氏の顔がにこやかに緩む。

でも、反比例してロイの眉間にはシワが寄る。

 

何が可愛いだキュートだ皆この仔猫の本性を知らないからそんな的外れな事が言えるのだ仔猫の癖に真っ黒クロスケなんだぞこれはっ!大体キュートや可愛いという言葉はエドワードの為のみにある言葉ではないか!

 

と、ここまで一気に思考を巡らせハタッと気づいた。

 

もしや……。

 

アルフォンスがここにいるという事は、エドワードもコタツの中でお昼寝をしているのではないのか!?

 

間違いない!とロイは確信する。

「にゃーっ!」訳)エドワードーっっ!

叫んで即効でコタツに頭を突っ込んで見てみれば―――。

 

コタツの中央、遠赤外線の真下に真っ白なふかふかのお腹を上に向けて、小さな手足をバンザイして転がっている無防備な仔猫の姿が。

 

なっ、なななななんてラブリーでキュートで愛らしいのだーっっ!!

 

「こ、これはぜひっ添い寝をしなくては男が廃る!」

 

成人オス猫の全てをかけてロイはコタツに飛び込んだ。

が。

「ロイッ!お客様の邪魔だ!」

イズミに首根っこを掴まれ、ぽいっと放り出される。

 

「ほう、黒猫か」

「なかなか立派な毛並みですな」

ブラッドレイ氏とホーエンハイム氏は、少し感心しながらロイを見るものの、

「「でも邪魔」」

と、二人して無碍もない。

 

そして、3人足を入れるが、―――おや?

微かに何か、柔らかいものが足先に当たった。

 

コタツ布団を捲くってみる。

途端、3人の顔が綻んだ。しかも、うち2名はだらしない程に弛んでしまっている。

 

「これは素晴らしく愛らしい」

「なんてキュートでラブリーな仔猫なんだ」

「おぉ輝く金糸が見事だ」

「「可愛いすぎるっ!」」

 

大絶賛だ。

 

そして覗いていた二人の手がエドワードに伸ばされるも、

「起こすなよ」

「「……はい」」

イズミのドスの効いた声に、スゴスゴと引っ込める。

 

こんなに幸せそうに眠っているのだ。とにかく起こしては可哀相だ。

大の大人3人が、真ん中を避けてコタツに座るのは少し、いやかなり窮屈だが仕方がない。

そんな状況を見たロイは、

「なら遠慮なく添い寝させてもらうとするか」

と、再度コタツの中へと、添い寝をしにウキウキとチャレンジだ。

 

が、首を掛け布団に突っ込んだところで。

 

「お前はーっ邪魔だと言っているだろ!」

 

またもや、ぽい~んと、放り出されてしまった。

小さな仔猫ならいざ知らず、大きな大人の猫がコタツの真ん中にいるのは、はっきりいって邪魔もの以外何者でもない。

 

そんな様子を、こっそり聞き耳立てていたのはアルフォンス。

掛け布団から顔を出して寝ている姿がまた可愛らしい。そんなアルフォンスが、ちろん、と栗色の瞳を開けて「ば~か」と小さく呟くも、イズミ達には「にゃ~」という愛らしい鳴き声にしか聞こえない。

 

「うるさかったかな」

「おお、すまないね」

「まったく、ロイが悪い」

 

皆の冷たい視線が大人猫のロイに集まる。

 

「な、なんなんだっ!その視線とこの扱いはっ!しかも私には丸聞こえだぞっアルフォンス!!」

 

ニャーニャーッ!と、キッとアルフォンスを睨むも、あどけない仔猫の寝顔で完全無視、シカトされてしまった。

一年の計は元旦に有り、今年こそは念願の添い寝を果たさずにおれるか!

ぐっと気合が入った所で。

 

「やかましいっ!」

イズミの怒鳴り声と共に、とうとう部屋からすらぽい~んと、放り出されてしまった。

 

 

 

 

 

 

一年の計は元旦に有り。

その元旦に、縁側で涙に濡れる黒猫が一匹。

 

 

 

その頃、コタツの中では。

夢心地なエドワードのろいぃ~」という寝言が、小さく漏れたのは内緒。




 


 昨年から5日にはUPしたいと思っていたので、何とか目標達成!
ヘタレではないのですが・・・報われない?
おかしい…須田はかっこよくてニヒルで大人で素敵なロイが好きなのに何故!?

08/01/05
須田舞子
新年UP!

①新年イラスト・ひろむ様vv

②拍手SS・連載スタート(叔父ロイ先生×受験生エド)・ノリヲ様vv
③短編単品・拍手前作お引越し・ノリヲ様vv

「鉛筆ロイと消しゴムエドワードの冒険・引き出しの国」   さく:ノリヲ

 

ふと見れば机の引き出しが開いています。
いつもはぴっちりと閉められているはずの引きだしが……。

となれば今日の冒険は決まりです。
二人は手を繋いで仲よく引き出しの国へとジャンプしました。

 

トコトコ行くと何やら綺麗な色が目に入ってきます。
まず最初に出会ったのは赤色、青色、黄色に緑色……十二色の色鉛筆のお姉さんたちでした。
 
「あら?見かけない子達ねえ……?」
「鉛筆さんに消しゴム君ね、こんにちは」
「まあ、可愛らしい消しゴムさんに…鉛筆さんはかっこいいわねえ…」

綺麗な色鉛筆のお姉さんたちに囲まれて、エドワードは真っ赤になって返事をしました。

「ここここここんにちは……」

エドワードは白い消しゴムの肌を真っ赤に変えて、ロイの腕にぎゅっとしがみつきました。
そんなエドワードに向かってロイは「私のパートナーは可愛らしいことだな」と微笑みます。

途端にきゃあああ、と黄色い声があがりました。
背が高く、きちりと尖った芯を持つ鉛筆のロイが微笑んだのですから
お姉さんたちが歓声を上げるのも無理はないのかもしれません。

「鉛筆さん?引き出しの国の方ではないわね。もしかして…上の世界の方かしら?」

ほう、というため息をつきながら赤い色鉛筆のお姉さんが尋ねてきました。

「失礼しましたお嬢様方。私は鉛筆のロイ。こっちは私のパートナーのエドワードです」

にっこりとほほ笑みながら挨拶をするスマートさに、色鉛筆のお姉さん達はさらにぼおっと頬を染めま
した。

「引き出しの国へようこそ、鉛筆のロイさん、消しゴムのエドワード君」

しっかり者の青のお姉さんが十二色を代表して告げてきました。
 
「今日はどうなさったの?机の上の国の方々はこんなところまで来ないでしょう?」
 
そう不思議そうな顔をしたのはオレンジのお姉さんでした。
 
「ええ、珍しいことに引き出しが開いておりましたもので……
これを機に交流などさせていただければ、と」
「あら、いやだ。開けっぱなしなんて恥ずかしいわ……」

頬を染めたのはピンクの色鉛筆さんでした。

「ですが、開いていたからこそ私たちもこうして出会えたというわけですね。
…何と言う幸運なのでしょうか…」

あくまで社交辞令の一環として、ロイはそう告げたつもりでした。
が、色鉛筆のお嬢さんたちはもう頬に手を当てたり、嬉しそうにほほ笑んだり
きゃあきゃあと大変な状態です。
しかも十二色ですからそれはもう大変な騒ぎでした。

エドワードはロイにしがみつきながら次第にむっとした気持ちになりました。

なんだよ、ロイはオレのパートナーじゃねえか!そりゃたしかに色鉛筆のお姉さんは綺麗だけど、
だけど、だけどさ……。

「ああ、突然お邪魔して長居するのもよろしくありませんね。
エドワード、早めにお暇させてもらうことにしよう」

騒ぎを起こすのはロイの本意ではないため、適当な理由をつけて机の上へと帰ろうと
ロイはエドワードに声をかけたのです。

ですが、エドワードむっとしたまま答えません。
しがみついていた腕もぱっと離してしまいます。

どうやらかなり機嫌が悪くなってしまったようです。
 
「あら、まだいいじゃありませんか。せっかくこうやって出会えたのですから
もっとゆっくりされても…ね?」

紫色のお姉さんがロイの片方の腕をとりました。

「ですが、いつ、引き出しが閉じてしまうかもわかりません。
いつもは閉じているというのなら、あまりゆっくりもできませんから…」

残念ね、と告げながら、手を差し出してきたのは茶色のお嬢さんでした。

「では、また機会がありましたらお越しくださいませね」

そうして握手とばかりに差し出されたお嬢さんの手を、ロイはしっかりと握りしめて挨拶をしました。
 
「きっと…お伺いいたしますよ。ではエドワード、帰ろうか」

エドワードはむっつりと黙ったまま、さっさと一人で駆け出して行ってしまいました。
 
「エド?」

たかたかたかたかと、走ります。
それでも走りながら「お邪魔しましたっ!!!」とそれだけは大きな声を出しました。

「失礼、お嬢様方。なにぶん彼はまだ子供でして……」

非礼を詫びてからロイはエドワードを追いかけました。

引き出しから這い出て行って、そうして元の机の上に戻ります。
エドワードはずんずんずんずん先へ走って行ってしまうのです。

が、

「待ちたまえ、エドワードっ!!何にへそを曲げているのかね君はっ!!」

豆消しゴムのエドワードに、ロイはあっさり追いついてしまいます。
見ればエドワードの瞳には涙がうっすらと浮かんでいます。

「え、エドワード……?」

どうしたんだい?尋ねられてもエドワードはうまく声を出すことができません。
 
「だって……っ」

エドワードの瞳からはぽろぽろと涙がこぼれます。
悲しくて、悔しくて。涙が止まらないのです。

「エド?私が何かしてしまったのかな?そうなら謝らせてほしいのだが……」

エドワードはぴっくぴっくとしゃくり上げます。
だって、という言葉を何度か繰り返します。
それからごしごしと袖で涙をぬぐいました。

「だってロイのパートナーはオレなのに!!手、繋ぐのはオレとだけなのに…っ!!」

そうです。
さっき色鉛筆のお姉さんに、ロイのもう片方の腕はしっかりと絡め取られて
別のお嬢さんにも握手までしまっていたのです。

……オレの、ロイの手。手繋ぐのはパートナーの特権なのにっ!!


お姉さんたちにきゃあきゃあと声をかけられたロイ。
お姉さんたちに笑顔を向けたロイ。

……ヤダ。ぜってー嫌だ。

でもロイは…あっちの方がいいのかもしれない。
だってあんなふうににこにこ笑ってたし。
ああいう綺麗な女の人の方が好きなのかもしれない。

嫌な考えはますます広がります。
思えば思うほど涙は溢れて止まりません。

そんなエドワードをロイは優しく抱きしめました。
 
「そうだね。すまなかった……私のこの手は、君と、エドワードとだけ繋ぐべきものなのにな…」

ひっくひっくと声を上げて泣くエドワードを
ロイはぎゅっと抱きしめ続けます。

「すまないね。エドワード。私のパートナーは君だけだから…もう他の人と手は繋がないから…」

だから泣きなんでくれないか?とロイはエドワードの頭をなでます。
そのロイの掌が温かくてエドワードはますます泣きたくなってしまいました。
エドワードは瞳に力を込めて、お腹の底から大きな声を出しました。

「ロイのパートナー…オレだけだからな!!」
「ああ、もちろん。私のパートナーは君だけだよエドワード」

ロイはエドワードをひょいと抱きあげました。
手を繋ぐよりももっといいかなと、ちょっとだけ思ったのです。

「私はエドが大好きだからね。ずっと二人で冒険を続けよう」

うん。と、エドワードは頷きます。

オレはずっとロイの手を離さない。

そうしてエドワードは微笑んでみせたのです。

 

今日の冒険はこれでおしまい。また明日。


*************

07/12/02拍手UP作品



明けましておめでとうございますvv

昨年はお世話になりました。
今年も宜しくお願い致しますね~ヽ(^o^)丿

ひろむ 拝


※画像の無断掲載・複写・転写・持ち帰りをお断りします※

忍者ブログ [PR]

ILLUSTRATION BY nyao