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みぃーみぃーと、お隣から聞こえる子猫の鳴き声に、大型犬ハボックは気になって塀の上からのぞいてみた。
そこには金色の子猫エドワードが、鳴いていたのではなくて泣いていた。 可愛いあの子は子猫ちゃん~金色の子猫・番外編~ 縁側でお昼寝をしていたのだろう。目が覚めてみれば一緒に寝ていたはずの弟、アルフォンスがいない。二匹の枕になっていたロイもいない。 目が覚めて、いきなりひとりぼっちなら心細くて当然だ。しかも、一ヶ月程前に貰われてきたばかりの生後間もない子猫だ。 言い表しようのない寂しさでひたすら泣いている。 あーあ、もうロイさんたらどこ行ったんだ?普段あれだけ『急に塀から顔をだすな、この仔がびっくりして泣き出すだろ!』なんて怒るくせに、その本人が泣かしてるよ…。 果てさてどうしたものか? 犬、しかも自分は大型犬だ。子猫からすれば、きっともの凄く大きく感じるに違いない。更に火がついたように泣き出したらどうしよう!? しかもしかもっ、そんな時に限ってロイさんが帰ってきたら俺おしまいっすよ! 犬なのに(しかも大型レトリバー)、何故かハボックはお隣の黒猫ロイに頭が上がらない。 『犬は猫の天敵だ、お前を見たらエドワードが泣くに決まっている』そんなお達しがあって、実はハボッはエドワードとはしゃべった事がまだないのだ。 でもこのままほっておく訳にもいかない。 とりあえず、慰めてみることにした。 「え~と、…おーい大将、泣くなよ~ほら、お隣のハボックお兄ちゃんがいるだろ?」 返事がない。 ないけど、縁側からじーとこちら側を伺っている様で、「お、興味を持ったか!?」これはお近づきのチャンスだ。 「お兄ちゃんだよ~ん♪」 とにかくおどけてみせる。子供受けには自信がある。あるけど、あくまで子犬と人間の子供専門だ。子猫相手なんて全くの範囲外。 だけどやるしかない! そんなハボックの熱意が通じたのか、縁側をぴょこんと飛び降りてエドワードが近づいてくる。トコトコとやってくる様は、まさしく小動物の愛らしさ満載。見ているだけで和んでしまう可愛らしさ。 そして極め付けが、塀の下でハボックを見上げてくる大きな金色の瞳。 うっ!こっ、これはーっ!! どがーんっ!という衝撃音が打ち寄せるのを、ハボックは聞いた。聞いてしまった。 うるうると潤んだ大きな大きな瞳が、もう涙ごと零れ落ちそうで。 はっきり言って。 激マブッすよっ!!! 魂を持って行かれそうになった。 その上、「……はにょっく?」舌っ足らずに自分の名前を呼んでくる。 持って行かれたっすよーっ!!! ハボックの、犬として何かが終わってしまった瞬間だった。 全世界のメス猫の恋人を自負していたロイが、見事落ちてしまったのだ。犬とはいえ、ハボックがエドワードの天然の愛らしさに太刀打ちできるはずがない。 太刀打ちできないが、 「何を持っていかれたと言うのだ、ハボック…」 「げっ!ろろろろろロイさん!?」 もっと太刀打ちできない存在が、この黒猫ロイだ。 「にょい!」 泣いていたのが嘘のように、エドワードの表情がぱあぁと笑顔になって。垣根をくぐってきたロイへとぴょんぴょん走り寄っていく。 「エドワード、すまなかったね。一人にしてしまって」 「にょい、にょいv」 ロイではなく、『にょい』と未だ舌ッ足らずに自分を呼ぶエドワードが可愛くて可愛くて、もうどうしていいのか分からないぐらい、ロイはエドワードが可愛い。 足元にまとわり着くエドワードをひたすら舐めてやる。エドワードは泣いていたのはどこに行ったのやら、すっかりご機嫌。 ロイだってご機嫌。な、はずなのだけど。 「……そういえばハボック」 「は、はい!」 「お前、私のエドワードに何て呼ばれたのだ?」 ハボックへと向きなおしたロイの視線が、もの凄く冷たい。 「え、え~と………はにょっく?」 「やめんか!お前が言っても可愛らしくも何ともない、気持ち悪いだけだっ!」 「ひーっ、すんません!」 理不尽だ。そう思っても言葉にできない。だってロイさんが怖いから。 相手は猫、大型犬のハボックから見れば成猫といえど、小さいな生き物でしかない。だけど、このロイには頭がまるっきり上がらないのだ。 きっと前世は上司と部下とかだったに違いない。そんな事さえ思ってしまうほどに、本当に頭が上がらない。 ほんのひと時、幸せの絶頂を味わった。でもすぐ急下降。 塀越に仲睦まじい二匹の猫を見ながら、「……羨ましいっすよぉ」何だかハボックはとっても心が寂しい。 でも、可愛い遊び相手ならいる。 「ハボックのお兄ちゃん、遊んでー!」 「おう、アル坊。今帰ったのか?」 「うん!」 「あんまり外に行っちゃダメだぞ。ロイさんに叱られるぞ」 「ぼく、もうおとなだもん!」 「ははは…」 こっそり、アルは抜け出して散歩に出ていた。もちろん、最初はロイに見つかってそれこそ首根っこを咥えられて連れ戻された。 でも果敢に毎日トライ。 今ではロイも諦めて容認している。でも、「エドワードが真似をしてはいけないから、あの仔が寝ているときだけだ」との条件付きだけど。 同じ子猫でも、箱入りエドワードとは違ってアルはすっかりたくましい。ハボックにも懐いて、時折遊んでもらっている。 そう、遊んであげているのはハボック―――のはず。 「兄さん、可愛いでしょう?」 「おう、可愛いな♪」 「……ダメですからね」 「へ?」 まだ小さな子猫なのに、栗色の瞳が「兄さんに近寄ったら、ハボックのお兄ちゃんでも僕、許しませんから」と、子猫が大型犬を睨んでいる。 可愛いあの仔に惚れ込んで、でもそのおかげで頭が上がらない存在がまた一匹増えてしまった。 しかも、今度は子猫。 俺って、一体……。 塀に寄りかかって項垂れる、何だか情けない。 でも、目の前でころころと表情が変わる金色の子猫を見て、ほんわかと気分が温かくなる。 「やっぱ……可愛いよなぁ」 懲りないのが、ハボックの良いところ。 そしてその数日後。 ロイの知らない間に行われたエドワードの初めてのお散歩は、とっても波乱に満ちたものになるのだった。 おしまい |
犬だってエドたんにはイチコロなのさ!
子猫の可愛らしさ+エドワード=誰も太刀打ちできない。が須田の図式です(きっぱり)
<初めてのお散歩>に続く予定、というか続けたい希望です(汗)
まいこ
まいこ
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めろめろ
エドワード仔にゃんこは世界征服できそうなくらい愛らしいですねえ……。もはやめろめろですわ…。
ハボまで落ちたし…。
次は誰が落とされるかエドに!!
そしてロイが晴れて恋人の座を射止めるのはいつだっ!めっさ妄想モード入りますねえっへっへv
ハボまで落ちたし…。
次は誰が落とされるかエドに!!
そしてロイが晴れて恋人の座を射止めるのはいつだっ!めっさ妄想モード入りますねえっへっへv
お久し振りですっ(>_<)
すみませんっ、原稿に追われて・・・・中々遊びにこれませんでしたっ(@_@;)
おおおおおおっ、キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
「にょい」
いやいやいや、やっぱりこれ反則ですよ。ロイやハボックじゃなくても持っていかれます。可愛いですっ(>_<)
ほらほら、ここにも持っていかれた人が一人・・・・爆
おおおおおおっ、キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
「にょい」
いやいやいや、やっぱりこれ反則ですよ。ロイやハボックじゃなくても持っていかれます。可愛いですっ(>_<)
ほらほら、ここにも持っていかれた人が一人・・・・爆